Fate/mind control 1st season 総集編
総集編 - 2016年09月22日 (木)
2004年、冬木市にて勃発した聖杯戦争
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT1~凛との出会い~

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。
―――――Anfang
――――――告げる
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

聖杯戦争に参加する為、遠坂凛はサーヴァント召喚の儀式を行った。
儀式は成功し、目の前に1人の英霊が現れる。
赤と黒を配する鎧に、マントを背負った男の英霊だ。

「美しき魔術師よ、よくぞこの俺を呼び出した。安心しろ、お前の勝利は約束された」
「……随分と自信ありげな奴が出てきたわね」
現れたサーヴァントはアーチャーであり、本人いわく弓は出来ないが、人の心を射抜くことからこのクラスを当てはめられたのだろうという。
若く整った顔立ちに大きい態度、自信ありげな表情で真名をネトゥーリ・ヒエロと名乗るその男は、態度の大きさの割にステータスは低い。
「見たところ随分と能力が低そうだけれど、サーヴァントとして私と契約するだけの価値があなたにあるのかしら?」
「フハハ!それはそうだろう。俺は戦闘向きではない、己の世界でも国を統べるのに武力を用いたことなど一度も無いのだからな。なぜなら俺の能力は対等以下の存在を操る力よ。過去、操れなかった者はいないぞフハハハハッ!」
「操る力?」
「そうとも!俺の力は一片の隙も無い完全無欠の能力だ。この力をもってすれば聖杯戦争に勝利するなど容易いぞハハハ!」
話を聞くと、その力とは視界に捉えた者であればその精神、肉体はもちろん、記憶や知識などありとあるやゆる者を操ることが出来るという。
そしてそれは術者であるヒエロが解かなければ永遠に継続するものであり、かつ一切の抵抗力を無視して効果を発揮するという。
聞こえの良い能力ではあるが、なにせ本人のステータスが低いこともありどこか胡散臭い。
本人は16世紀に一国を統べた王と言うが、名前を聞いたことも無い。
疑いの目を向ける凛に、ヒエロは能力の一端を見せることにした。
「魔力供給無しでは出来ることに限りはあるが……フム。我がマスターとなるお前がせっかく扇情的な格好をしているのだ。それを楽しむとするか」
「は?」
「フッ」

「痛っ!えっ?ちょ、ちょっと何すんのよ!?」
ヒエロの能力によって肉体を操られた凛は、その場に尻もちをついてしまった。
急にストンと腰を落したので、当然痛い。
「どうだ?自分の意志など関係なく、俺には操ることができる、だがまだまだこんなものではないぞ?」
「え!?ちょ!?な、なにさせんのよバカ!!」

「フハハハ!純白に輝くパンツ、我がマスターとなる者はどうやら汚れ無き処女らしいな」
「こ、こいつ……!!」
操られた手でスカートをめくらされ、パンツを見られる凛。
怒りが沸いたが、それ以上に確かな能力に驚いていた。
「どうだ、俺の能力、眉唾物ではないだろう?」
「わかったからさっさと体の自由を返しなさいよ!」
こうしてその能力を自身で味わった凛は、契約を結んだ。
凛の願いである『遠坂家の悲願である聖杯を持ち帰る』に対し、ヒエロの願いは実に俗な物であった。
『好みの女だけを揃えた酒池肉林の世』
聞き流しはしたが、本人いわく元の世界でも相当好色な王として知られていたようだ。
「凛、聖杯を持ち帰るなど俺がいればあっという間に叶う。早めに願いを考えておくんだな」
「そういうことは実現してからいいなさいよね。まったく……イマイチ信用できないのよねアンタ」
「もちろんそのつもりだ。だが俺のマスターとして共に戦いを歩むならにならまずは性に奔放になれ。最低限な」
「……!」
マスターにも有効な力。凛はそれを自分に使われないように釘を刺した。
令呪を使って保険をかけることもできたが、3つしかない貴重な令呪をこんな早期に使う訳にはいかない。
幸いヒエロはそれをあっさりと了承したので、凛もほっと肩をなでおろした。
「お前はなかなかに気高い女と見える。そういう女の心を変えるのは趣味じゃないんでな」

「……そう。なら良いわ」
「契約も私を操らないって約束も結んだことだし、この流れでさっさと済ませちゃうわよ」
「済ませるとは何をだ?」
この問いに凛は『そんなことも知らないのか』といわんばかりに胸を張って答えた。

「何ってナニよ。アンタと私の相性、確かめる必要があるわ」
「フハハ!そうか、ではさっそく寝室に行くとしよう」
「ええ、そうしましょう」
自分が心を変えられたことに気付いていない凛は、マスターとサーヴァントは相性を確かめ合うのにセックスをするのが当たり前だと思ってしまう。
わずか数分前まで下着を見られることにすら激しく動揺した純潔の処女が、まるで挨拶と同じくらい軽い感覚でセックスをしようと言い出す。
ネトゥーリ・ヒエロの能力は、マスターの凛にその発生すら気付かせないほどわからないもので、かつその効果は完璧だった、
――――
――――
――――

「あああ~~!何よコレぇ!?気持ち良すぎぃいいい~~~
」
その晩、夜が明けるまで抱かれた凛は、信じられないほどの快楽を得て、相性は良さと聖杯戦争の勝利を確信するのだった。
Fate/mind control ACT2~情報収集~
「随分と長風呂だったわね」
「いやぁこの時代の風呂はいいものだな。勝手に湯が沸くうえに、冷めない。数百年ぶりで感動してしまってな、つい時を忘れてしまったぞフハハハハッ」
「ま、技術は進歩するものよね」
既に昼も近くなった朝、風呂に入ったヒエロはテラスに出てきていた。
凛は軽く食事をとって本を読んでいたようだ。
これからの戦いに備えて、いろいろ思う所があるようだ。
「ふむ。それにしても我がマスターは朝から随分とそそる格好をしているな」

敷地内とはいえ、テラスは家の外。
そこで凛はあろうことか下着姿でいた。
着ている物も前日とうって変わって黒く、大人の色気を感じさせる。
「私は考え事をする時は扇情的な格好をすると決めているのよ。文句ある?」
「フハハハハ!そうか!いやいやそれは素晴らしいことだ。俺のマスターだ、それくらいでなきゃなぁフハハハッ!」
「朝から大笑いしないでよね、耳に響くわ。まぁでもちょうど良かった、アンタが長風呂してたおかげでいろいろ考えがまとまったわ」
「ふむ。ならばその考えとやら聞いてやろう!」
「相変わらず上から目線ね……」
ちょっとイラッとしながらも、凛はこれからの戦いについて考えを述べた。
他のマスターとサーヴァントを出来るだけ早急に把握すること、ヒエロの戦闘力の低さの問題、能力を用いて戦闘に長けるサーヴァントを配下にするべきだということ、そもそも能力がセイバーのクラスの様に対魔力に優れた相手に効果があるのか―――
凛はかなり筋書立てて考えていたようだ。
ヒエロは話半分に聞き流していたが、下着姿のままで真面目に話す凛は滑稽で、かつとても扇情的だった。
「―――と、いうわけでまずは情報収集よ。どこかの陣営同士が衝突するのを観察できればそれが一番なんだけど……ちょっと!ちゃんと話聞いてる?」
「ん?あ、あぁ!勿論だとも。だがお前の姿、いささか欲を煽りすぎるな。今すぐにも抱きたいぞ」
「まったく、何いってんのよ!昨日さんざん相性は確かめたでしょう」
「ほんとうにあれだけで足りたのか?」
「えっ……?」

一瞬の認識改竄。心を変えられた凛はすぐに考えを改める。
「う~ん確かに一晩じゃ足りないかも……仕方なわね、それじゃ今からもう一度セックスして、それから情報収集にするわよ」
「フハハハハ!そうこなくてはな!」
こうしてひとしきり抱かれた凛は、昼過ぎに足腰立たない状態で情報収集活動を始めた。
夜になり、日も暮れると他の陣営同士の衝突もあるかもしれない。
そこでアーチャーの単独行動スキルを活かし、二手に分かれて近隣を回ることにした。
「一人で大丈夫なのか?」
凛も戦闘能力は備えているが、所詮は人間。
サーヴァントと遭遇すれば危険だと言うヒエロに、凛は遠くからの観察に留めると言って、解散となった。
凛が去った後でヒエロも動き出す。
「ふむ。情報収集などはマスターに任せるとして、俺は市井の女を食らうとするか!まぁ我がマスター以上の女はそうはいないだろうがな!フハハハハッ」
10か月後、周辺の女性に出産ラッシュが訪れることとなった。
――――
――――
――――
翌朝、日の出とともに合流地点の堤防に凛が現れた。
先に到着していたヒエロは釣を楽しんでいた。
「アーチャー、随分たくさん釣れているようだけど……肝心の情報収集はちゃんとやったんでしょうね!?」
「そう怒るな。魚も女も大量よ!フハハ!俺はヤるべきことはちゃんとヤる男だ、しかし残念だがさしたる情報はなかった」
「しいて言えば抱いた女の1人が、道端で魔法使いみたいな服を着た者を見かけたと言っていた。キャスターかもしれん」
「場所はわかるの?」
「山の方とは言っていたがな」
「山の方……ね」
(それが実際にキャスターだったとしたら、霊脈に近い場所に陣取るのは自然ね。もともと受け手に特化したサーヴァントだし……。でもマスターは?う~ん……)
少し黙り込む凛に、ヒエロは報告を促した。
「凛、そちらはどうだったのだ?」

「え?あぁ、そうね。それじゃあ私の方も報告するわ」

「んっ、ふー。やっぱり早朝だと肌寒いわね」
「うむ!良い格好だ、やはりマスターにするなら美しい女に限るなフハハハハッ!」
報告するとなって、いきなり服を脱ぎ捨て全裸になる。
躊躇いなく裸を晒すのは、報告時は全裸でするのが当たり前と、常識を改竄されてしまったからだ。
肌寒い気温もあって、さすがに多少の違和感を感じたのか、凛の表情は硬い。
「どうかしたのか?」
「『報告するときは全裸で』っていうのは理解できてるんだけどね、なーんか違和感があるのよね」
「ふむ?」
「あんたまさか私の心を操ってないわよね?」
疑いを向けられてもヒエロは尊大な態度を崩さず、笑って答えた。
図星を付かれても一切動揺しないのは、過去何度も同じようなことがあったに違いない。
「フハハハ!裸のどこに違和感を感じるというのだ?報告するときに服を着る、その方がおかしいだろう」
「う~ん、まぁそうなんだけどね」
違和感の理由は、ヒエロが裸にならずに報告していたからだ。
ただ、この場でそこまで思考は届かず、ヒエロが言葉を続けたことでうやむやになった。
「フハハハッ、もし俺が操っていると疑いを抱くなら、いっそ令呪で俺に命じればいい。二度と私を操るな……と」
結局、凛は令呪を使いはしなかった。
『自分を操るななんて、そんなくだらない理由で令呪を消耗するわけにはいかない』
そう言って本人も納得していた。
操るなと命令することは、今後も凛は絶対にしないだろう。
なぜなら既にそうMCされているからだ。
そして凛はセイバー陣営とランサー陣営の激突があったことを報告する。
セイバーは美しい少女、ランサーは上背のある青年のようだ。
両者均衡していたが、割って入ったバーサーカー陣営の驚異的な戦闘力に、その場は流れた。
その場に唯一いたセイバーのマスターは、凛も知っている人物だという。
相手の素性を鑑みれば、セイバー陣営となら同盟が組めるかもしれないという凛にヒエロはこう答えた。
『まずはセイバーの美貌を確かめる。話はそれからだ』
Fate/mind control ACT3~闇夜の会談~
「あなたを待っていたのよ、衛宮君」
「お前は……」

「ちょっとお話があるんだけど」
凛はセイバーのマスター、衛宮士郎と接触していた。
色々取り繕って会話を繋げていくと、凛の見立て通り士郎は偶然生まれたマスターだった。
端的に立ち話で聖杯戦争の概要を伝えると、士郎はその全てを信じることはできないが、自身の置かれた状況を良く知りたいともいう。
この場にセイバーがいないこともあり、人目に付かない、町はずれの公園で夜再び顔を合わせることとなった。
「ちゃんと来るかしらね」
「我がマスターは随分と回りくどいやりかたを選ぶのだな、来るか来ないか不安なら、俺に言えば必ずくるようにしてやったものを」
「人を操るにも魔力が必要でしょう、昨日アンタがむやみやたらと力を使ったせいで回復が十分じゃないわ。セイバー相手にどれほど消耗するかわからない以上、無駄遣いは出来ないわ」
「ふむ。ではしばし自重するか……」
「そうしてちょうだい。いざとなったらホント頼むわよ」
「そう心配するな。俺に任せておけ、フハハハハッ」
この時の凛は、ヒエロの能力を本当に不安がっていた。
サーヴァント相手に本当に効果を発揮できるのか、疑問の気持ちが消えなかった。
しかし結果、それは杞憂に終わることとなる
夜―――
「それじゃあ改めまして自己紹介といきましょうか」
「ああ」
「……」
セイバーはかなり警戒しているが、士郎が制止し、話ができる状況となった。
凛から先に自分たちについて話したが、ヒエロについてがアーチャーであること以外は掘り下げなかった。
ヒエロも召喚された直後と同様、真剣なまなざしで、言葉を選び自分を語った。
やはり王は王、そのふるまいに隣に立つ凛はわずかに頼もしさを覚えていた。
「それで、そちらのセイバーは自己紹介してくれないのかしら?」
「……」
「……」
数秒の沈黙後、セイバーが口を開いた。

「私の真名はアルトリア・ペンドラゴン。ブリテンの王です」
「!」
自ら進んで真名を明かすセイバーと、急な魔力の消費にヒエロの力が働いていることを気付く凛。
一方マスターである士郎は、英霊の真名が知られることの危険さを理解していないため、異変に気付かない。
むしろ自分も知らないセイバーの素性に聞き入っている。
「―――以上です。かいつまみましたが、これが私の生きてきた軌跡です。あ、申し遅れましたが、今はいている下着は白のショーツです。いわゆるブラジャーという物の類はつけていません」
「へっ?」
「せ、セイバー……?」
「?」
「何を驚いているのですか?この世界ではどうかしりませんが、ブリテンで自己紹介と言えば己の下着まで包み隠さず伝えることをいいます。騎士ならば当たり前のことです」
「そ、そーなのか……?」
(んなわけないじゃないっ!まったく、また無駄なことに力を使ったわね)
ヒエロの能力はもちろん、アーサー王伝説についても良く知らない士郎は、顔を赤くしながらとりあえず納得するしかなかった。
ここで我慢できなくなったのか、いつも通りの口調でヒエロが喋り出す。
「フハハハハ!気に入ったぞセイバー!我がマスターも文句のつけようのない美しさだが、歴史に名高いアルトリア・ペンドラゴンよ。お前もまた絶世の美女!俺はお前を抱きたいっ」
その物言いに当然セイバーは嫌悪感を示した。
対するヒエロは軽口をたたくのをやめない。
話は脱線し、英霊としての自覚や誇りはないのか、聖杯に何を望んでこの戦いに参加しているのか。セイバーはまくし立てる。
「どこの世界に流れ着こうと、俺は思いのまま自分の欲求に生きるのみよ!」
「好きな女を選び、抱く。今はお前を抱きたくて仕方がないがなフハハハハッ!」
「貴様ッ!」

「セイバー!」
「アーチャー!ちょっとアンタ黙ってなさい!」
騎士王への侮辱と剣を抜くセイバー。
士郎や凛の制止も聞かず、一気に戦いの空気があたりに充満する。
騎士としての誇りを掲げるセイバーに、そもそもヒエロは騎士道精神が理解できないという。
「フン。己にすら優しくできない者が他人を思いやれるわけがない。己を律する者は、迫害や弾圧といった形で他者をも律する。それが歴史よ。騎士など、そもそも人の世にあって害しかなさん存在だ」
「高い志を持つ者こそが、国をダメにする。万事人の世では低きに合わせることはできても、高きについていくことはできない。大は小を兼ねれるが、小は小でしかない。だが志を持つ大は愚民たる小に大たる価値を身に付けろと求める、その方法すら示さずにな。アルトリアよ、実際に貴様の国も滅びているではないか。騎士王たるお前が、小たる民に騎士しか得られん大を求めたからだろう」
「……!」
「破たんしているのだ。お前の国も、騎士も全て……そもそもな」
「黙れアーチャー!」
見えない剣を振りかぶるセイバー。戦闘は避けられないものと思われたその時、公園に少女の声がこだまする。
「こんなところにいたのね、アハハッ♪」
Fate/mind control ACT4~バーサーカー~
「みーつけた♪」
「っ!?」
「士郎!私の後ろに!」
「ふむ。予期せぬ来客か……」
一触即発の危険な空気を引き裂く様に現れた謎の少女。
その傍らにはセイバーの3倍はあろうかという巨漢の男がいた。
「あいつらはなんだ?」
「バーサーカーよ。まずいことになったわね……」
「あぁ、セイバーとランサーの戦いに割って入った連中か」
「そうよ。一瞬だけしか見れなかったけど、信じられない戦闘力よ」
「あら?そっちの二人は初めてね」
ヒエロと凛にアインツベルンのマスターであることを少女は告げた。
名はイリヤスフィール。
「ふむ。なかなかに容姿は好みだが、いかんせん体がな……あれでは俺の『剣』を受け入れるのはちょっとな」
「こんな時まで下ネタ言ってんじゃないわよっ」
「まぁそう焦るな」

「……」
「おっ?」
「今日はセイバーを潰すつもりだったけど、アーチャーもいるなら手間が省けるわね」
明らかな攻撃の意志を示すイリヤに、場の空気が凍る。
公園の広さは100m四方程度。中心にいる4人と入口のバーサーカーとの距離は50mだ。
サーヴァントであれば一足飛びで詰めれる距離、誰一人油断できない状況だ。

「どのみち倒さなければならない相手です、士郎!戦闘許可を」
「待て!ダメだセイバー!」
「俺は遠慮させてもらおう。マッチョと小娘の戯れに付き合う趣味は無いんでな」
戦闘態勢のセイバー、逃げる準備をするヒエロと凛。
制止しようとする士郎。
それぞれが行動を開始しようとしたその時、機先を制したのはバーサーカーだった。
「誰も逃がさないわよ!やっちゃえ!バーサーカー!!」
「グオオオオオッ!」



「!!」
一気に突進し、手に持った武器を振り下ろすバーサーカー
その狙いはセイバーに向けられ、地面を抉る強烈な破壊力を見せつける。
咄嗟に回避したものの、風圧で士郎は吹き飛ばされてしまう。
「うわあああっ!」
「士郎!」
「アーチャー!逃げるわよ!」
「セイバー!アンタも衛宮君を連れて逃げなさいっ、どのみち彼を守りながら戦える相手じゃないわ!」
「くっ!」
凛の言い分を認めざる負えなかったのか、セイバーは倒れた士郎を担ぎあげた。
「バーサーカーから逃げられると思ってるのかしら」

「……まぁでもいいわ。今日の所は特別に逃がしてあげる。考えたらもうすぐオナニーの時間だったわ。帰って10回はしなくちゃいけないの。でも……次は殺すわよ」
「!?」
急に殺気を収めたイリヤと、それに倣うバーサーカー。そして異常な言動。
ヒエロの力が働いたのは間違いないが、ともあれその場から4人は姿を消した。
遠坂邸に戻った凛は、バーサーカーの心を操って無力化すればよかったというが、ヒエロは既にしていたという。
「操るにしても肝心の心の上から狂化されてはな。バーサーカー、あれは厄介だ。まぁマスターの方は問題なく操れそうだったがな」
「そう。それにしてもだいぶ魔力を消耗したわね……やはり相手がサーヴァントだと消耗が段違いってわけか……」
「バーサーカーに力を使いすぎたな。まぁ今日はいろいろと遊びすぎた。次は本格的に操って俺のモノにすることにしよう。そろそろセイバーを抱きたいしなフハハハハッ!」
「まったく……そんなことばっかり考えてるんだから」
セイバーとの同盟を結べなかったうえ、特に収穫も無く魔力を消耗しただけに終わったことで、凛も若干落胆していた。
幸い、明日からの土日は学校も無く、ゆっくりと休むことが出来る。
これで不明な陣営はライダーとキャスター、そしてアサシンだ。
凛は次なる戦いに備え、眠りにつくのだった……
Fate/mind control ACT5~セイバー陣営の日常~

「あれは……」
戦いをその身に感じたはずにもかかわらず、無防備にも学校へ出かけてしまった士郎。
マスターとの意欲の違いに不満を抱きながらセイバーは街を歩いていた。
士郎の帰宅時間に合わせて衛宮邸に戻ろうとすると、彼女の目に見覚えのある光景が入ってきた。
海に沈む一隻の船。それは前回の聖杯戦争でセイバー自身が放ったエクスカリバーによって沈んだ船だ。
「10年経つのか……」
士郎の父、衛宮切嗣をマスターとして戦った第四次聖杯戦争
勝利とも敗北ともとれない、聖杯を前に勝利を手にした状態での棄権に等しい決着
そんな過去を顧みながら、セイバーはさらに過去を思い出していた。

王として君臨したブリテン
自らに忠誠を誓った円卓の騎士たち
反抗、反逆、裏切り
何一つ思い通りに運ばない戦い
己の無力さを呪った過去―――
様々な記憶を蘇らせながら帰宅した。
翌日―――

「どれも美味しいです!士郎の料理もおいしいですが、桜はなんというか私好みです」
「そうですか」
「良くそんなに食えるな……」
「もぐもぐ♪」
「ハハハ……」
この日は士郎の部活も休みで家にいた。
桜も昼ご飯を作りにやってきていて、その料理をたらふくたいらげたセイバーは満足げだった。
食後に3人でテレビを見ていると、TV番組でアイドルが胸が大きくて肩がこるという発言をしていた。
その後に別のタレントが結局男は巨乳好きという発言を重ね、スタジオが盛り上がる様子が映し出される。
その一方で茶の間には微妙な空気が流れる。
桜はともかく、セイバーはお世辞にも巨乳とは言い難い。
もっとも、セイバーはそんなことを気にするタイプではなかった。
心を変えられてさえいなければ―――
「……」
「セイバー?」
「トイレをお借りします」
すくっと立ち上がってセイバーは早足で部屋を出た。
実際は催したわけじゃなく、あることを確認しにいったのだ。

服を脱ぎ、己の胸に備わっている貧弱な胸を鏡で見る。
ヒエロによってどうMCされたのかは不明だが、少なくとも性に対する意識が変化しているのは間違いない。
そしてそれはコンプレックスという形でセイバーの心を刺激していた。
(しかし……私の体はこれ以上成長することがない)
王となったその日から体の成長が止まっているセイバーは、胸が大きくなることは無い。
本来ならまだまだ伸び代があったはずの若さで固定されているのだ。
「諦めるのは早いですね、ここは現代。この時代にしかできない選択が私には選ぶことが出来る……!」
何かを思いついたセイバーは居間に戻り、士郎にあるモノを頼む。
「タウンページ?それなら電話の所にあるけど……どこかに電話するのか?」
「ちょっと確認したいことがありまして」
タウンページを手にしたセイバーはある番号を探し出し、すぐに電話をかけた。
「もしもし、すいませんがちょっと教えて欲しいことがあります」
「―――えぇ、はい。そうです」
「―――どれくらいかですか?それはもうできるだけ大きい方がいいです」
「―――そうですね。ではそのFというのを希望します。期間ですか……あまり時間はないのですが……」
「ええっ!?ご、500万円ですかっ!?そ、それは常識的な値段なのですか」
「―――そうですか、わかりました……参考になりました……ありがとうございます。では、失礼します」
受話器を置いたセイバーは落胆のため息をはいた。
「まさか豊胸手術と言うものがこれほど高価とは……これでは貴族しかできないではありませんか。こんな未来でもやはり民には手の届かないものがあるのですね……」
2004年、冬木市にて勃発した聖杯戦争
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT6~遠坂凛の休日~
セイバー陣営との同盟を目指したが、バーサーカー陣営の予期せぬ乱入で場が流れてしまった凛は、消耗した魔力を回復するために休息を取っていた。
「ま、仮にバーサーカーが現れなかったとしても、アンタの悪ふざけのせいで上手く運ばなかったでしょうけどね」
「フハハハッ、そう嫌味を言うな。それに奴らがこなければちゃんとセイバーを操って抱いていたぞ」
「目的が違うでしょうが!」
相変わらず軽口を叩くヒエロに凛もイライラしていた。
魔力が消耗して、ある種の疲労感の様なものがあるため少し精神的に不安定になっているようだ。
「もう昼時だし、外に食べに行かないか。ちょうど食べてみたいものがあってね、なに心配はいらん、この家から歩いてもすぐのところだ」
「で?その食べたいものってなんなのよ」
その質問にヒエロは少し溜めてからドヤ顔で言い放った。
「ラーメンだ」
――――
――――
――――
「ズルズルズルズルッ!」
「くぅ~~~!!ウマイ!なんという味わい!こんなもの俺の時代にはなかったぞ。それにしてもこのラーメン!濃厚な汁とメンが絡み合う、なんと性的な食べ物だ。名前も素晴らしい!神と男の背徳的な交差、もはや芸術!」
「アンタいちいち下ネタ言わないと気が済まないのね……でもまぁ確かにここのラーメンは美味しいわよね。ちゅるちゅるっ」
「フハハハハッ!我がマスターもまだまだ世の理がわかっていないようだな。三大欲求を知っているだろう?寝る、食う、抱く、だ。女と寝る、女を食う、女を抱く。結局人の欲など全ては性に根差している」
「はいはい。馬鹿言ってないでさっさと食べなさい。麺が伸びちゃうわよ」
「ふむ。そうだな。ズルズルズルッ!……やはりウマイッ!」
ヒエロに呆れながらも麺をすする凛。半分ほど食べたところでヒエロの意外な一面を見ることになる。
「このスープ……ほどよく様々な味が重なっているが、スープの出汁は豚と鳥が半々くらい、それに野菜と香辛料だな。だがわずかに感じるこの風味はなんだ……?牛の尻尾か?ふむ。それに本当にわずかだが柑橘類の皮の様な香りもあるな」
「へぇ、お客さん外国の人なのによくわかったね。うちじゃ濃いスープを飽きないようにわずかにゆずの風味を加えてるんだ。牛のテールも正解だよ、うちは仙台発祥だからね」
「フハハハ!そうか!正解だったか!」
(へぇ……。ちゃんと味がわかるってことはそれなりに良い物食べていたのね)
初めて垣間見た育ちの良い部分に、もしかしたら本当に王だったのかもと、少しだけヒエロの言葉を信じる気になった。
――――
――――
――――
「フハハハッ、また行きたいものだな!」
帰宅したヒエロは椅子に座り、食後にまったりと寛いでいた。
「凛、魔力の回復の方はどうだ?」
「まだ半日だし、全快には遠いわね。明日も休めば十分回復するとは思うわ」
「ふむ。それなら良かった。それじゃあ昼の余興にここでオナニーして見せてくれ」
「は?」

「ん?見せたくないのか?」
「そりゃアンタのことだから見せろと言われれば見せるけど……こ、こっちだって物凄く恥ずかしいんだからね!」

「フハハッ!恥じらいこそ自慰の醍醐味よ!」
相変わらず自分の心が弄られていることに気付かない凛。
それもそのはずで、どうやらヒエロがマスターである凛に対して力を使う時、魔力供給という形で直接繋がっている故に、能力に対して無防備でほとんど魔力の消費がゼロに近いからだ。
言われるまま目の前で自慰に耽る凛。
普段ほとんどそういったことをしない彼女の手付きはぎこちなかった。
「んっ……ぅ……」
(ふむ。我がマスターはやはりというかなんというか、随分と大人しいな。胸も弄らずとはな)
「あっ、、、ん……くぅんっ……!」
実際まるで激しさの無い、なんの盛り上がりもない自慰だった。
少し興ざめした感のあるヒエロは、凛の経験について聞いてみることにした。

「凛、お前は好きな男とかいたことはないのか?」
「ん……そんなのいないわよ。私から見ればみんなレベル低いし、男なんてみんな見た目で告白してくるしね。内面的要素を見て取れないのよ」
「ふむ。それはまぁなんだ、男運がなかったな」
「みんな同じよ。低いレベルで……んっ、良し悪しはあっても、所詮はその範囲の中だわ」
「ふむ。これはいささか筋金入りだな。過去に気を許せる男もいなかったのか?」
「……お父様だけね。お父様だけは……」
自分のマスターに興味が沸いてきたヒエロは、そのまま凛の過去について聞き続けた。
その間、オナニーも続けさせながら、答えるほどにヒエロに心を開くという操りも加えて。
「だから私は……聖杯をッ……んんっ!……必ずっ……!」
「ああ……!一緒に……おねがいだからっ……私に力を貸してっ……辛かったの!一人で……!」
いくつか答えさせていると、どんどん心を開いた凛は、溜めていた物を吐き出すように涙を流し、心の叫びを聞かせた。
その間もずっと自慰の手は止まることがなかったが、その叫びは悲痛で、さすがのヒエロの心にも響く物があったようだ。
「ふむ。もういいぞ、凛。やめていい。涙と愛液を拭くが良い」
「ぐすっ。。。あ、ありがとう……」

「少し風呂にでもつかってきたらどうだ」
「うん……そうする」
乱れた精神の凛を風呂に入れさせ、一人になったヒエロは思った。
凛よ、お前の決意とこれまでの日々、この俺は良くわかった。そんなお前を快楽に染め、滑稽に辱めるのもまた良き戯れだ。そのかわりお前には、覇道と言う名の、淫欲にまみれた快楽の人生を俺と共に歩む権利をやろう。喜べ、お前が俺の望む酒池肉林の世にあって、最初の女だ
これからも弄びつつ、自分と共に歩ませるという非道と情が混じるヒエロの思い。
やる気を出したヒエロによって聖杯戦争は加速度的に進行していくことになる。
その傍らで勝利を積み上げていくことになる凛は、自身に迫る不幸と快楽の未来を知る由もない。

「フハハハッ!試運転は終わった、これからが本番だ。楽しみだなフハハハッ」
Fate/mind control ACT7~暴かれたライダー陣営の秘密~
「んああっ、ああっ、ああんっ!」
「だ、誰かっ……んんっ
来たら……どうするのよっ」
「フハハハッ!大丈夫だ、俺もこの学園の制服を着ているからな!」

「全然根拠になってないわよんああッ~ッッ
」
学園の教室の中で、凛は抱かれていた。
セイバーを我が物にするために、そのマスターである士郎との接触を目的にやってきていた。
面倒事にならないよう、士郎の部活が終わるのを待っている間、ヒエロに再び操られ抱かれてしまったのだ。
「フハハッ!嫌がっているのは口だけじゃないのか」
「そ、そんなこと……ないわよっ
」
休みの日にオナニーをさせられながらすっかり心を開かされてしまった凛は、ヒエロに対して絶大な信頼を寄せる様になっていた。
それは父に対するものと同じか、それ以上といえるもので、本来サーヴァントに抱く心ではない。
今も心を弄られて抱かれているのだが、何か心満たされるような感覚を得てしまっているのは、ヒエロに対する感情が変わったからだ。
ヒエロも、凛を犯して楽しんでいたが、それに水を差す状況が訪れる。
「ん?」
「……!?」
「気付いたか?急にだがこのあたり一帯が……」
「そうね。魔力で覆われたわね、それも一瞬で」
「魔術結界の様なものだろうな。それもなかなかの規模だ」
二人を襲ったのは魔力で包まれるような感覚だった。
普通の人間にはわからないものだが、サーヴァントはもちろん、魔術師である凛も感じ取ることが出来る。
それがセイバー陣営によるものではないのは明らかだった。
「ふむ。では一区切りしてから調べるとする……か!」
ジュブリッ
「ひゃああうんっ!?ちょっと、セックスなんてしてる場合じゃ……!」
「ダメだ。精を放つまではもはやおさまらんッ」
「ああああ~~~ッッ
」
――――
行為が終わり、校内を回ると、至る所に結界の繋ぎ目を見つけた。
もっとも大きい出入口となる校門には特に大きい繋ぎ目が見つり、どうやらそこを起点に結界が張られているらしい。
「学園の敷地全体を覆うほどの結界なんてそう簡単に張れる物じゃない……」
「ふむ。キャスターだと思うか?」
「わからないわ。でもこの結界が良いものじゃなことは確かね。アンタは何か影響を感じる?」
「さぁ。今の所は特に何も感じない。それはそうと凛、なぜそんなに内股なんだ?」
「アンタが膣内に出すからでしょうが!!まったく……!滴り落ちてきて誰かにバレたらどうすんのよ!?」
「フハハハッ!俺がいるんだ、もし誰かに見られたとして、そいつの記憶を消せばいいだけの話だろう」
「……まぁ、それもそっか」
ヒエロの言葉に簡単に納得してしまうあたり、やはり心境に変化が見て取れる。
そもそも膣内に男の精液を留めたままで行動することには違和感を感じていない。
そんな凛の滑稽な姿を楽しみつつ、結界の問題については真剣に対応した。
「危険ね」
「何がだ?」
「衛宮君よ。セイバーを自宅に置いてきてるんじゃ、サーヴァントに狙われたりしたらひとたまりもないわ」
「ふむ。では先にまずセイバーのマスターから押えるとするか」
「そうね。悪いけど弓道場に行って彼を連れてきてくれる?抵抗するなら力を使ってもいいわ」
「ふむ。それは構わんが凛、お前はついてこないのか?」
「ここが結界の起点には間違いないし、待っていればそのうち相手から来るかも。大丈夫よ、ヤバくなったら令呪で呼ぶから」
「ふむ。ならばここはお前に従うとするか」
凛の提案に素直に従ったヒエロは弓道場へと向かった。
その場に残って結界について調べていると、恐れていた事態が彼女を襲う。
「遠坂じゃないか。こんなところでウロウロと……誰かを待ってるのかな?」
「間桐慎二……!」
その場に現れたのは凛のクラスメイトである、間桐慎二だった。
彼の横にはもう一人女性が立っていて、問題はその人物だった。
浮世離れした格好はどうみても普通ではなく、それがサーヴァントであることは容易に想像がついた。
どこか勝ち誇った薄ら笑いを浮かべながら、間桐慎二は聖杯戦争に自分も参加することにしたということを告げる。
そして凛もまたマスターであることを知っていて、自分と共闘しないかと持ち掛けてきた。
「同盟?」
一方その頃、弓道場へ向かったヒエロは無事士郎に会うことが出来ていた。
容姿は良いヒエロにその場の女生徒がざわつく中、士郎に状況を説明する。
「―――と、いうわけだ。お前は随分と警戒してるみたいだが、本当のことだぞ。まぁ……ついて来たくないならそれはそれで構わんがな。俺流のやり方で連れて行くぞ」
セイバーを見てサーヴァントの力がどれほどのものか知っていた士郎は、疑いはもっているものの着いていくことにした。
「ふむ。それでは行くぞ。しかし失敗したな、この場所にこれだけ女がいると知っていたら最初に来ていたんだが―――!?」
「アーチャー!?」
「えええ!?消えた!?」
突然目の前にいたはずのアーチャーが消え去り、その場は騒然となった。
これに危機感を感じた士郎は言っていた校門へと走った。
――――
「っと!」
「遅いわよ!」
弓道場から消えたヒエロは、凛の令呪の力によって校門へと呼び戻されていた。
険しい表情の凛と目の前にいる二人組にすぐに状況は察した。
「へぇ、そいつが遠坂のサーヴァントってわけか」
「こいつらか、結界の原因は」
「そうよ。アンタがいない間にいろいろあってね、ちょっと戦いは避けられそうにないわ」
「ふむ。まぁそれは構わんがな、そこのワカメ男のサーヴァント……ライダーか」
「……」
緊張が走る空気の中、無言のライダーの全身を見るヒエロは既に笑っていた。

「フハハハッ、女のライダーか。さぞかし騎乗位が上手いのだろうな」
「こんな時に何言ってんのよ!」
「フハハハッ、そう焦るな凛。ライダーよ、初対面のサーヴァントがいるんだ、『自己紹介』くらい聞く余裕を持て」
『自己紹介』というワードに反応したのか、無言だったライダーが口を開く

「私の真名はメドゥーサ。ギリシャ神話に名高いゴルゴン三姉妹の末妹……」
(馬鹿な!?声が勝手に……!!)
「ライダー!何ほんとに自己紹介してるんだっ!?」
マスターである慎二はいきなり真名を喋り出したライダーを制止するが止まらない。
凛は力が働いたことが分かったので、そっとヒエロに耳打ちした。
(アーチャー、アンタの力であの二人を無力化しなさい。もうすぐ部活終わりの生徒がたくさん来るわ、大騒動にはしたくない)
(ふむ。では俺のやり方でいいか?)

(え?ええ、もちろんよ。任せるわ)
(ふむ。では我がマスターの命令に従い、俺のやりかたで奴らを無力化するとしよう)
こうしてヒエロが力を振るおうとした時、ライダーの口から意外な真実が飛び出す。
「そして……私の本来のマスターは間桐……」
「えっ?」
(これだけは口にするわけには……!!)
「ッ……間桐……桜です」
Fate/mind control ACT8~不戦勝の美学~
「桜ですって!?」
「ん?その桜というのは知り合いなのか?」
「知り合いも何も……」
ライダーが明かした真のマスターである間桐桜。
彼女は幼少期に間桐に引き取られた凛の実の妹であった。
まさかマスターとして聖杯戦争に参加しているなど想像もしていなかった凛の表情は青ざめている。
「ふむ。我がマスターの妹が敵になるわけか。見えないところで糸は絡むものだな」
そうこうしていると喋り終えたライダーに自由が戻る。
体が動くことに気付いたライダーはマスターに戦闘許可を求め、慎二もそれを認めると思っていた。
しかし―――
「令呪をもって……命ず……!」
「ッ!?」
「アーチャーへの……一切の抵抗をやめ……この場で犯されろ……!」
「なッ――――!?」
なんと戦闘を許可するどころか、こともあろうにアーチャーに犯されろと命じる慎二。
令呪による強制力には逆らえないので、一気に体が弛緩し、脱力してしまう。
それ確認した慎二はさらにおかしな行動を始めた。
校庭の砂の上に正座で座りだしたのだ。
「フハハハハッ、戦わずして勝つ。これこそが俺の戦い、不戦勝の美学よ。ライダーの代理マスター、お前にはそこで己のサーヴァントが犯される姿を目に焼き付けることを許そう。令呪の礼だフハハハッ」
「はい……わかりました……見させてもらいます……」
「へー、犯すところを見せつけるなんてアンタらしいわね」
「フハハハハッ、そうだろう」
令呪を使って命令させたのは当然のごとくヒエロだった。
凛も操られ、校庭で犯すことに疑問を抱いていない。
この場で唯一正気なのはライダーだけだった。
「ふむ。ではさっそく犯すとするか。跨らせたいところだが、こんな砂の上に寝る気には慣れないしな」
ライダーを四つん這いにさせたヒエロは、自らも服を脱ぎ捨て、後ろから挿入した。
ズブリッ
「ッ……!」
「お?フハハハハッ、なんだライダーよ、お前も処女だったのか」
挿入してみるとわずかに血が滴り落ちる。
それは間違いなく破瓜にるものだった。
「それにしてもお前の様な美しい肢体を持つ女でも処女とはな。我がマスターといいこれはどうやら女に手を出さない男の方に問題がありそうだな」
「どれ、せっかく処女を奪った記念だ、お前にも快楽が何たるかを教えてやろう」

「ふぁ!?」
そう言ってからヒエロが腰を打ちつけると、それまで苦痛だった感覚が一気に違う物に変わる。
操る力に気付いているライダーは何をされたか理解でき、苦痛ではなく快楽に抗う術がないことも知っていた。
だからこそ焦り、抵抗しようと試みたが、令呪によって強制されているためどうすることもできない。
ただ犯されているしかなかった。
「フハハハハッ、どうだライダー、俺のチンポの味は!良いだろう?一突きごとになかを削られ、心を溶かすほどの快楽はたまらないだろう?」
「……ッ!~~~~ッッ」

ジュボジュボジュボッ
「くぅ……あ、ああっ……!」
激しいピストンで与えられる快楽に徐々に口が緩む。
快楽と言う種類の感覚はおよそ生命体にあって、耐える術が備わっていない。
サーヴァントも例外でなく、そもそも体が快楽に対して抗おうとしないのだからどうしようもない。
しかし、犯されながらもライダーはこの状況から逆転する隙を覗っていた。
アーチャーが精を放ち、犯し終える瞬間。まさにその時が令呪の効果から解放され、攻撃できるチャンス
「―――そう考えてるんだろ、なぁライダーよ」
「なっ!?」
「残念だが、それをさせる俺ではないぞ。フハハハハハハハッ」
「~~~~ッッ」
考えを読まれ動揺するライダーが犯されているところに、遅れて士郎がやってきた。
「なっ!?こ、これは!?」
「あら?衛宮君、あなたが来たってことはあいつもちゃんと話はしてたのね」
「慎二!?それにアーチャー……。遠坂!これはいったいどういうことだ!?」
目の前で犯される謎の女、それを犯すアーチャー、虚ろ目でそれを見る慎二
その異常な状況に何が起きているかわからず凛に問いただすが、返ってきたのは実に淡泊な言葉だった。
「何そんなに驚いてるのよ?ただサーヴァント同士がセックスしてるだけじゃない。まぁ私のアーチャーがライダーを一方的に犯しているっていう意味では少し普通と異なるけどね」
「学校でこんなことするなんて普通じゃないだろ!?」
「もうしつこいわね!何がおかしいっていうのよ!?」

「何がって……あれ?そうだな……確かに何もおかしくない。普通だよな」
「そうでしょ?わかったなら終わるまで見てなさい、あなたにも後で話があるわ」
士郎も心を操られ、この状況を傍観するようになった。
邪魔はなくなり、犯され続けるライダーに、いよいよ射精の時が訪れた。
「フハハハッ、貴様に教えてやろう!お前は俺に中出しされると、もう一度俺に中出しされるまで一切の戦闘力を発揮できん。そう操ってある」
「戦えばそれこそ、子供にも組み伏せられるほどにな!」
「!?!?」
「イクぞぉおお!」
「や、やめっ……~~~~ッッ!!」
大量の精液がライダーの膣内に射出され、それと同時にライダーも絶頂してしまう。
ドサッと倒れこみ息も絶え絶えになりながら絶頂の余韻を嫌々噛み締めると、動きの制約がなくなったことが分かる。
しかしヒエロの言う通り自分の力がまるで使えないことにも気付いてしまう。
それは力を振るえないというより、使いたくないと心のそこから枷をかけているような感覚で、握り拳をつくることにすらそれを感じてしまう。
そんな犯された後のライダーを見下ろし、満足げにヒエロは言い放つ
「フハハハハッ、ライダーよ、お前も素晴らしい抱き心地だったぞ!今日の所はこれで見逃してやる、そこの代理マスターを連れて帰るんだな。そして力を取り戻したければもう一度抱かれに来い。マスターには気取られんようにな」
「ちょっと!?このままみすみす帰す気なの!?」
「凛、ここは俺の言うとおりにしろ」

「・・・・・わかったわよ、仕方ないわね」
こうしてヒエロはライダーを解放し、ついでに慎二の人格を弄って間桐の家に帰した。
「まったく、せっかくのチャンスだったのに」
「フハハハッ、良いじゃないか、戦えないサーヴァントなど価値は無い。どのみち向こうからまたやってくることになる」
「それもそうね。それじゃ衛宮君、今度は私達の話といきましょうか」
凛はもう一度士郎に会談の場を設け、セイバーを遠坂邸に連れてくるように言った。
ヒエロに操られた士郎はあっさり承諾し、家に帰ってこのことをセイバーに伝える。
当然のごとくセイバーは反発した。
「私は反対です!戦おうというならともかくアーチャーともう一度会談なんて」
そんなセイバーを説得する方法を、士郎は与えられていた
「令呪で命令する、セイバー!今晩、遠坂の家でする話し合いに応じるんだ」
「士郎!?」
こうしてこの夜、再びアーチャー陣営とセイバー陣営が対面することとなった。
Fate/mind control ACT9~同盟か恭順か~
遠坂家へとやってきた士郎、そしてセイバー。
令呪によってセイバーは嫌々やってきた形だが、それもヒエロには関係なく、とりあえず来さえすればよかった。
さっそく二人は心を弄られ、セイバーの不機嫌な態度も直った。
「それじゃあ改めて話し合いといきましょうか」
「ああ。セイバーもいいな?」
「はい」
「ふむ。俺も構わんが、その前に凛、そしてセイバーよ。これから話し合いだというのにお前たちは服を着ているのか?」

「服?」
「え?」

「なんてこと、これは失礼なことをしました。女たるもの、話し合いの席で服を纏うなど言語道断。今すぐ脱ぎます」
「ほんとね……私としたことがとんだマナー違反ね。今すぐ脱ぐからちょっと待ってて」
「フハハハ、ゆっくりでいいぞ。脱ぐところを見るのも良いものだ。なぁセイバーのマスターよ」
『女は話し合いの時に服を脱ぐのがマナー』という常識を与えられた三人。
凛とセイバーは服を着ていた自分を恥じ、すぐに服を脱いだ。
士郎もまた、当たり前のこととしか思っていないので、二人が裸になっても性的興奮を抱かず、普通の表情だ。
裸になったセイバーは再び座ると、その体にヒエロからの視線が集中していることに気付いた。

「アーチャー。何か気になりますか?」
「いやなに、お前の体は初めて見るんでな。フフ、見入ってしまったぞ」
「そうですか。それは恐縮です」
「ちょっとアーチャー!アンタ私のサーヴァントなんだから裸を見るなら私のを見なさいよね」
「フハハハハ!そう妬くな凛」
凛とセイバーの二人が裸ではあるが、とりあえずは普通に話し合いが行われた。
目的はやはり同盟を組むことだが、もちろんヒエロはそんなつもりは無く、操って自分の物にするともりだった。
しかし、セイバーの人物像には興味があったので、バーサーカーの乱入によって聞きそびれていた彼女の思いをちゃんと聞こうとは思っていた。
話の中で気になるところや、本人が端的にしか話さない部分は操って詳しく聞き出す。
セイバーの願いは自分の未熟さゆえに維持することができなかった国を救う為、王の選定をやり直すというものだった。
もっとふさわしい王がいたのではないか、もっと他にやりかたがあったのではないか
それを言葉にするセイバーは時折悲しい表情を見せつつ、静かに語った。
「フフ……フッハッハッハッハ!」
「何がおかしい!」
突然笑い出したヒエロに、当然セイバーは怒る。
ヒエロに言わせればセイバーの願いは小さすぎるらしく、それがおかしかったようだ。
「ブリテンの王、アルトリアよ。貴様は俺と同盟を組むにはあまりに格が不足している。双方が手を組むのは良い、だがそれはお前たちの恭順によって成されるものだ」
「なんだと!?」
「俺は民衆の心を操り、何もかもを統べた王だ。過程はどうあれ民に愛され、兵は俺を尊ぶ。俺が作る国にはその秩序に一切の乱れは無かった。性の乱れはあるがな!フハハハッ!……セイバーよ、お前が望んだ国の姿こそ、俺がまさに体現していたものではないか」
「完成された国を統べた王に、自分の代すら納めることもできない、まして王の座を捨てようとする小娘が対等な口を聞くな。しかしそれでも俺と対等でありたければもはや敵対し、力によって己を俺に認めさせるほかないぞ」
あまりに挑発的な言葉を並べるヒエロに、脇にいた凛も焦るが、その言葉を浴びせられたセイバーはすくっと立上り、事態が悪化する一言を放つ。
「結構!もとより私は同盟を望んでいませんし、戦いは望むところです」
「ふむ。反論せず戦いを望むということは、やはり俺より格で劣ると認めるというのだな」
「ちょっとアンタいい加減にしなさいよ!」
「セイバー!お前も落ち着け!これじゃ話し合いにならない」
しかし、既に熱くなっているセイバーは引かない。
鎧と纏い剣をその手に、戦闘態勢を取る。
対してヒエロも戦うつもりのようだが、凛も制止しない。
操る能力をもってすれば、ライダーがそうだったように、簡単に勝つことが出来るとわかっていたからだ。
ところが、ヒエロは無謀にもちゃんと戦ってみせると言う。
「何言ってんのよ、普通に戦ったらセイバーに勝てるわけないじゃない」
「だが俺は自信があるぞ?それに正々堂々勝負して負ければ、こいつも我々に恭順する気になるだろう」
「アーチャー、言わせておけば随分と自信があるようですね。ならば1対1で、決着をつけましょう。士郎、いいですね?」
「あーもう!わかった好きにしろよ!だけどやるからには負けるなよ、セイバー!」
「アーチャー、信じていいのね?」
「フハハハ、任せておけ!セイバー、庭先に移動するぞ。こんな応接間で戦えば我が主の家が大変なことになる」
「わかりました」
こうして、庭に場所を移し、セイバーとアーチャーの戦いが始まる。
勝のはステータスに長けたセイバーか、それとも不敵に笑うアーチャーか―――
Fate/mind control ACT10~思考力学~

「はぁああーーー!!」
「避けなさい!アーチャー!」
「フッ」
アーチャーとセイバーの戦いが始まった。
一足飛びで剣を振り下ろすセイバーに、回避動作をしないアーチャー。
目視もできない剣が確実に命中したと思われた。
しかし、ガキンと鈍い音を鳴らし、ヒエロの前にある地面が削れる。
「くっ!?ならばっ……!!」
後退して避けられたと思い、追撃の突きを放つ。
しかしそれすらもわずかに届かず、突きによる風がヒエロの髪を揺らす。
「……!」
「どうしたセイバー。踏込が甘いのではないか?フハハハハッ」
(馬鹿な……!初撃はもちろん、追撃まで確実に命中した手応えだ。にもかかわらずなぜ当たっていない……さらに言えばアーチャーの位置、動いた形跡がない……!)

不可解な回避のされかたに、一旦距離を取るセイバー。
ならばこちらからと今度はヒエロがしかける。
それはセイバーにとって屈辱的な第一撃となった。
「ふむ。間近に見るとやはり美しさが際立つな」
「なっ!?」
一瞬で懐に入られたと思いきや、顎をクイッとあげられ唇が近付く。
咄嗟に剣を振り上げて引き離すが、さらに驚くことに既にヒエロの姿は目の前に無く、後ろから聞こえる声によって状況を知ることになる。
「フハハハッ、どうしたセイバー。俺の動きを追う事すらできないのか?」
後ろに回り込まれたことを知るセイバー。
棒立ちで驚愕する彼女に士郎が声を送る。
「どうしたセイバー!あいつはただ歩いて移動しただけだぞ!」
「なっ!?」
(士郎にはアーチャーの動きが見えていた!?そんな馬鹿な!)
歯軋りしながら剣を強く握り、振り向きざまに一撃を放とうとしたその時、ヒエロがそれを止める。
「振り向きざまに一歩踏み込んでの一撃だろ?やめておけ、ギリギリ射程の外に立つ俺には当たらんぞ」
「やってみなければ……!」
動きを読まれたセイバーは、あえて予定通り、だが考えていたより深く踏み込んで攻撃を放った。
だがその攻撃は惜しくも空を切ってしまう。
「おっと!フハハハッ、やはりセイバーの剣撃ともなればわかっていても避けるのが大変だな」
「アーチャー、あなたには私の攻撃がわかると……?」
「フハハハハッ、やはり気付くか。それはそうだろうな!」
ヒエロが明かしたのは、セイバーの攻撃は自らが書き換え与えた思考による攻撃であるが故に回避が出来たという。
初撃も同じで踏み込む位置、力加減、追撃の有無、それら全ては与えた思考による攻撃だったために動かずして回避することができたのだ。
「攻撃手段、その全てを把握すればどんな実力差も関係ない。思考を読むのではなく、与える。与えた内容を元に正確に対処する。これこそが俺の戦闘方法だ。俺はこれを思考力学と呼んでいるがな、自分の力を信じ、かつそれに伴う実力を備えた奴にほど面白いほど有効だ。鍛えきれてない奴は思考通りに行動結果が出ないからな、弱い相手程むしろ俺は苦手なんだフハハハハッ」
「……読まれているのなら、それを上回るだけです」
「やれやれ、理屈はわかってもなぜ一瞬で俺が移動できたかまでは理解できていないようだな。まぁいい、そろそろ遊ぶのも飽きた、これからが戦いの本番だ。なぁ、セイバーよ」

「『本番』……。そうですね、これからが私達の本当の戦いです」
「ふむ。それでは真の戦いを始めよう」
「望むところです!」
その実力の一端を示したアーチャー。
まるで有効な攻撃を与えることができなかったセイバー。
いよいよ戦いは真の決着に向けて動き出した。
Fate/mind control ACT11~本番~
「これからが本番……アーチャー、あなたの言う通りだ。真の勝者を決めるにはそれにふさわしい戦いと言うものがある」
「ふむ。さすがは騎士王アルトリア・ペンドラゴン。趣をわかっている」
「では始めましょう。私達の戦いを……!」
そういうとセイバーは身にまとっていた防具を解き、一転して普通の服装へとなった。
そして背を向けると前かがみになり、着ている下着を脱ぎだした。

「セイバー!?」
何をしてるんだと驚く士郎に対し、その他の人間は冷静で、取り乱している士郎が変に見えるほどだった。
「士郎、何を驚いているのですか。サーヴァントの女と男が真の決着を付けるには、チンポをマンコで扱き、射精の結果によって勝者を決めるのは常識ですよ」
「マンコで精液を受け止め、それによって屈服してしまうことなく自我を保てれば私の勝利です」
「な、何を言っているんだ一体!?」
動揺する士郎を凛もたしなめる。
「まったく、わかってないわね。そりゃあんたの常識からいったら特殊かもしれないけど、サーヴァントにはサーヴァントの戦い方というものがある。一応とはいえマスターであるのならその辺を受け入れることね」
「遠坂まで!?どう考えたって……!!」
「おかしいか?それは違うな」

さすがにうるさいと感じたのか、ヒエロは士郎をも操る。
するとあっという間に士郎は考えを改め、戦いに挑むセイバーを応援するようになった。
「負けるな!セイバー」
マスターの応援も得られたことで、セイバーも心強さを覚えた。
不安を抱いているであろうマスターに応えるべく、自信ありげに答える。
「安心してください士郎。私のマンコはチンポの先を突っ込まれただけで達してしまうほど敏感で、そもそも女騎士は処女を奪われた相手に一生を捧げて隷属したくなる生き物ではありますが、射精された瞬間に絶頂してアヘ顔を晒しながら隷属の言葉を述べ、マスターである士郎や聖杯への願いなどどうてもよくなって心から服従してしまうなんてことは、絶対にありませんから!」
「ふむ。ならばこの俺もいささか気を引き締めてかからんとな」
「勝負です、アーチャー!」
セイバーとアーチャー、決着の時が迫る!
Fate/mind control ACT12~アヘ顔絶頂隷属宣言~
「行くぞッ!セイバー!」
「来い!アーチャー!!」
チンポとマンコ
お互いの性器をぶつけ合い、まさに雌雄を決する瞬間がやってきた。
アーチャーは過去幾人もの女を屈服させてきた自慢のチンコという最強の鉾を
迎え撃つセイバーのマンコは処女を貫き通し、何人たりとも受け入れることのなかった処女膜と言う名の盾
負けた方が屈服する戦い。
それは一瞬で、しかし誰の目にも明らかな決着となった。
―――ズブッ
「――――!」

「んひゃああああああ!?」
ヒエロのチンポが、セイバーの純潔を一瞬で奪う。
と、同時に、操られたセイバーの脳を、世界が真っ白になるほどの衝撃が襲う。
「フッ、勝ったわね」
「セイバー!?」
「ふむ。ふむふむ!フハハハハッ、なるほどこれは素晴らしい名器だぞセイバー!どうだ俺のチンポは!これがお前の主となる者のチンポだ!!」
ズブッズブッズブッ!
「らめえぇええええ!しゅごい!しゅごすぎりゅううううう!」
脳を焼き尽くすほどの刺激にセイバーは己を維持することができない。
ヒエロはさらに追い打ちをかける。
「どうだ!そろそろこの俺に屈服したくなってきたのではないか?フハハハハッ」
じゅぼっじゅぼっじゅぼっ
「んっはああひゃああんっ!そ、そんらことっ、ないぃいいんはあああんっ
」
(あああっ!隷属したい!処女を奪ったアーチャーにに一生を捧げて隷属したい!でも私は、私は―――)
「フハハハハッ、そんなこと、あるではないか!」
ずぼっじゅぼっじゅぼっズブっじゅぼっ!
「んあああああ!あああっ、おほおおおっんんほおおお!らめっ、らめれすっ
あああ!士郎っ、んひゃああんっ、もうっ、わらしはっ
たえれまひぇええん
」
「セ、セイバー……!」
「さぁ無様にイッてしまえ!セイバー!俺の射精ももう近い、その瞬間貴様は魂を吹き飛ばされるほどの快楽を得るだろう!」
「さすれば誓え!俺への隷属を!そして捨てろ!マスターへの忠誠と、聖杯への願いを!!」
「あああっ、わらひはっ
わらひはっんひゃああああっ
」
「うぉおおおお!」
「んひゃああああっ!」
ドピュドピュドピュドピュ!
「おほおおおおおひょんほおおおおおおおお!!」
「―――決着ね」
大量の射精、そして絶頂。
尊厳や己の願いや主への忠誠、セイバーにとってもっとも大切だった全ての価値観をあっけなく吹き飛ばしてしまう、それほど大きな絶頂の快楽が脳を駆け巡る。
そして遂に、セイバーは屈服し、服従の宣誓をしてしまう。

「ああっ……私……アルトリア……ペンドラゴンは……」

「今この時より……聖杯への願いとマスターへの忠誠を捨てて……人生の全てをかけて……あなたに尽くすことを……誓います……」
「フハハハハッ!フッハッハッハッハ!そうか!よく言った、その誓いに応じ、主としてお前を骨の髄まで使い果たしてやろう!身も心も、全てこの俺、ネトゥーリ・ヒエロに委ねるがいい」
「あぁ……ありがとう……ございます……
」
そのやりとりを前に、士郎はただうなだれるしかなかった。
「あぁ……セイバーが……そんな……」
「これでわかったでしょう?セイバーも所詮は女だもの、私のアーチャーには勝てないのよ」
こうして騎士王アルトリア・ペンドラゴンはネトゥーリ・ヒエロに隷属を誓った。
それが操られた末の決着であっても、本人を含め誰もそれに気付いていない。わかっていても気にしない。
士郎も、ヒエロの能力を知っている凛でさえ、今や彼の支配下なのだ。
「ふむ。ではセイバーよ、主従の契りもできたことだ、このまま尽き果てるまで抱いてやろう」
「わかりました……御主人様
」
2004年、冬木市にて勃発した聖杯戦争
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT13~屈した騎士王、隷騎士アルトリア誕生~
アヘ顔で隷属宣言をしてしまったセイバーを前に、崩れ落ちる士郎。
そんな彼を新たにセイバーの主となったヒエロは見下ろし、勝利を宣言する。
加えて操りを施し、反抗しないように完全に心を縛った。
この瞬間、事実上のセイバー陣営の脱落が決定した。
さらに、今後の戦闘を有利にするため、セイバーのマスター権を凛に移譲させた。
令呪三角すべてを受け取った凛は合計6角の令呪を擁し、新たなセイバーのマスターとなった。
魔力供給については士郎が行うが、より魔力量に優れた人間を供給源にした方がいいので、それは今後の課題となった。
一方、セイバーは新たな主に対し、1人の女アルトリアとして、改めて隷属の儀式を行うことを希望した。
快諾したヒエロは、翌日衛宮邸にて執り行うことを決めた。

「失礼します」
「待っていたぞ、アルトリアよ」
体を清め、質素な服を纏ったセイバーが、部屋に入る。
ふとみると、その後ろには士郎の姿もあった。ヒエロが呼んだわけではない。
「ふむ。その男も連れてきたのか?」
「はい。その、士郎は撮影係です……」
「撮影係?」
「記録に残したいのです。私がヒエロ様に誓いを立てるところの……」
「ふむ」
「それに、私に好意を抱いている士郎にもわからせなければなりません。私がヒエロ様のものであり、絶対に手が届かない存在なのだと……」
セイバーなりの気遣いと、士郎との決別を確たるものにするために、元マスターに撮影をさせようというのだ。
これからするのは紛れもなく儀式という名のセックス。言わずとも士郎にもそれくらいはわかる。
だがその手にしっかりとビデオカメラを握りしめる士郎は、撮影することを拒否はしない。
敗北したマスターである士郎は、もはやヒエロと凛、そして隷属を決めたセイバーよりも劣る存在。
そんな彼が3人に逆らうことなど許されないのだ。
「フハハハハッ!良かろうアルトリアよ、なかなか良い趣向だ。それでこそ俺の女に相応しい。元マスター衛宮よ、お前も異議はないな?」
「……ありません」
「ふむ。では始めよう、隷属の儀式を!」
「はいっ
」
――――
――――
――――

「俺を存分に感じるだろう?どうだ、処女を失った気持ちは。純潔を守り抜いたその肢体、フハハハッ!良い味わいだ」
「はぁはぁ……!凄い……ヒエロ様に貫かれる喜び……これほどまでとは思いませんでした。今までの人生全てが無意味だったと確信できるほど……心が満たされます
」
「フハハハッ!そうだろう」
「ああっ、ああっ
はぁはぁ……!士郎、ちゃんと映していますか?んあっ
私が、ヒエロ様に抱かれる姿をっ」
この姿をちゃんと記録されているか気に掛けるセイバー。
士郎は手元の画像を確認する。

「ああ……大丈夫だ、ちゃんと撮れてる」
じゅぶっじゅぶっじゅぶっ!
「はぁんっ
良かった、ああっ
そのままっ、撮影を続けてくださいんんああっ
」
「わかった」
――――
――――
――――
「あああんっ
あああっ
ふあああっ!!」
パンパンパンパンッ
「ハァハァ!そろそろイクぞ、お前の中でなっ」

「あああんっ
あああっ、私もっ
私も一緒にっ
んんあっ!し、しろうっ、ちゃんと撮ってくださいっ、私とっ
ヒエロ様が主従の契りを交わすああんっ
瞬間をっ」
「ああ、大丈夫……ちゃんと撮ってるから……」
互いに絶頂の時が迫り、それを撮影していた士郎もカメラをしっかりと持ち直して固定する。

画面には、恋心を抱いていたセイバーが、ヒエロによって激しく突かれる姿がはっきりと映しだされていた。
何があってももう手にすることはできない彼女の姿が、物凄く遠い存在に思え、それを心に刻んでいく。
そして遂に二人のサーヴァントは絶頂し、ヒエロの精液がセイバーの中に注がれる。
「くぉおっ・・・・・!」
ドピュドピュドピュッ
「ああああ~~~~
」
「セイバー……」
こうしてセイバーは、一人の女アルトリアとして隷属の誓いを結んだ。
士郎の目からは、涙が流れていた。
――――
――――
――――

「……」
「ふむ。最後まで良くできたな。初めてにしては上出来だ、褒めてやるぞ」
「ありがとうございます
不慣れな御奉仕で申し訳ありません。これからは常にヒエロ様のことを思い、より良い奉仕が出来る様に努力します
」
「フハハハッ!その意気だ、そのうち我がマスターと一緒に抱いてやろう。お前も初めてで疲れただろう?最後に口で俺のチンポを綺麗にするんだ、それで今日は終わりだ」

「あぁ……私の様な隷属した者を気遣っていただきありがとうございます。お掃除フェラ……というものですね。至らぬかもしれませんが全力で綺麗にさせていただきます。……はむっ
」
お掃除フェラまでを終え、完全な誓いを結ぶセイバー。
以降はセイバーのサーヴァントではなく、ヒエロに隷属を誓う騎士アルトリアとして、聖杯戦争に参加することになった。
数日後ヒエロと凛は他のサーヴァント同士の戦いの痕跡を調べる為、池を訪れる。
ランサーが現れ交戦の意志を見せるが、そこに割って入る一人の少女がいた。

「お前はっ!?」
「我が主に手を掛けようとする愚かなサーヴァント、ランサー」
「お前はこの私……『隷騎士アルトリア』が葬ろう」
Fate/mind control 1st season 終
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT1~凛との出会い~

素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
祖には我が大師シュバインオーグ。降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。ただ、満たされる刻を破却する。
―――――Anfang
――――――告げる
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!

聖杯戦争に参加する為、遠坂凛はサーヴァント召喚の儀式を行った。
儀式は成功し、目の前に1人の英霊が現れる。
赤と黒を配する鎧に、マントを背負った男の英霊だ。



現れたサーヴァントはアーチャーであり、本人いわく弓は出来ないが、人の心を射抜くことからこのクラスを当てはめられたのだろうという。
若く整った顔立ちに大きい態度、自信ありげな表情で真名をネトゥーリ・ヒエロと名乗るその男は、態度の大きさの割にステータスは低い。




話を聞くと、その力とは視界に捉えた者であればその精神、肉体はもちろん、記憶や知識などありとあるやゆる者を操ることが出来るという。
そしてそれは術者であるヒエロが解かなければ永遠に継続するものであり、かつ一切の抵抗力を無視して効果を発揮するという。
聞こえの良い能力ではあるが、なにせ本人のステータスが低いこともありどこか胡散臭い。
本人は16世紀に一国を統べた王と言うが、名前を聞いたことも無い。
疑いの目を向ける凛に、ヒエロは能力の一端を見せることにした。





ヒエロの能力によって肉体を操られた凛は、その場に尻もちをついてしまった。
急にストンと腰を落したので、当然痛い。





操られた手でスカートをめくらされ、パンツを見られる凛。
怒りが沸いたが、それ以上に確かな能力に驚いていた。


こうしてその能力を自身で味わった凛は、契約を結んだ。
凛の願いである『遠坂家の悲願である聖杯を持ち帰る』に対し、ヒエロの願いは実に俗な物であった。
『好みの女だけを揃えた酒池肉林の世』
聞き流しはしたが、本人いわく元の世界でも相当好色な王として知られていたようだ。




マスターにも有効な力。凛はそれを自分に使われないように釘を刺した。
令呪を使って保険をかけることもできたが、3つしかない貴重な令呪をこんな早期に使う訳にはいかない。
幸いヒエロはそれをあっさりと了承したので、凛もほっと肩をなでおろした。





この問いに凛は『そんなことも知らないのか』といわんばかりに胸を張って答えた。




自分が心を変えられたことに気付いていない凛は、マスターとサーヴァントは相性を確かめ合うのにセックスをするのが当たり前だと思ってしまう。
わずか数分前まで下着を見られることにすら激しく動揺した純潔の処女が、まるで挨拶と同じくらい軽い感覚でセックスをしようと言い出す。
ネトゥーリ・ヒエロの能力は、マスターの凛にその発生すら気付かせないほどわからないもので、かつその効果は完璧だった、
――――
――――
――――



その晩、夜が明けるまで抱かれた凛は、信じられないほどの快楽を得て、相性は良さと聖杯戦争の勝利を確信するのだった。
Fate/mind control ACT2~情報収集~



既に昼も近くなった朝、風呂に入ったヒエロはテラスに出てきていた。
凛は軽く食事をとって本を読んでいたようだ。
これからの戦いに備えて、いろいろ思う所があるようだ。


敷地内とはいえ、テラスは家の外。
そこで凛はあろうことか下着姿でいた。
着ている物も前日とうって変わって黒く、大人の色気を感じさせる。





ちょっとイラッとしながらも、凛はこれからの戦いについて考えを述べた。
他のマスターとサーヴァントを出来るだけ早急に把握すること、ヒエロの戦闘力の低さの問題、能力を用いて戦闘に長けるサーヴァントを配下にするべきだということ、そもそも能力がセイバーのクラスの様に対魔力に優れた相手に効果があるのか―――
凛はかなり筋書立てて考えていたようだ。
ヒエロは話半分に聞き流していたが、下着姿のままで真面目に話す凛は滑稽で、かつとても扇情的だった。






一瞬の認識改竄。心を変えられた凛はすぐに考えを改める。


こうしてひとしきり抱かれた凛は、昼過ぎに足腰立たない状態で情報収集活動を始めた。
夜になり、日も暮れると他の陣営同士の衝突もあるかもしれない。
そこでアーチャーの単独行動スキルを活かし、二手に分かれて近隣を回ることにした。

凛も戦闘能力は備えているが、所詮は人間。
サーヴァントと遭遇すれば危険だと言うヒエロに、凛は遠くからの観察に留めると言って、解散となった。
凛が去った後でヒエロも動き出す。

10か月後、周辺の女性に出産ラッシュが訪れることとなった。
――――
――――
――――
翌朝、日の出とともに合流地点の堤防に凛が現れた。
先に到着していたヒエロは釣を楽しんでいた。







少し黙り込む凛に、ヒエロは報告を促した。






報告するとなって、いきなり服を脱ぎ捨て全裸になる。
躊躇いなく裸を晒すのは、報告時は全裸でするのが当たり前と、常識を改竄されてしまったからだ。
肌寒い気温もあって、さすがに多少の違和感を感じたのか、凛の表情は硬い。




疑いを向けられてもヒエロは尊大な態度を崩さず、笑って答えた。
図星を付かれても一切動揺しないのは、過去何度も同じようなことがあったに違いない。


違和感の理由は、ヒエロが裸にならずに報告していたからだ。
ただ、この場でそこまで思考は届かず、ヒエロが言葉を続けたことでうやむやになった。

結局、凛は令呪を使いはしなかった。
『自分を操るななんて、そんなくだらない理由で令呪を消耗するわけにはいかない』
そう言って本人も納得していた。
操るなと命令することは、今後も凛は絶対にしないだろう。
なぜなら既にそうMCされているからだ。
そして凛はセイバー陣営とランサー陣営の激突があったことを報告する。
セイバーは美しい少女、ランサーは上背のある青年のようだ。
両者均衡していたが、割って入ったバーサーカー陣営の驚異的な戦闘力に、その場は流れた。
その場に唯一いたセイバーのマスターは、凛も知っている人物だという。
相手の素性を鑑みれば、セイバー陣営となら同盟が組めるかもしれないという凛にヒエロはこう答えた。
『まずはセイバーの美貌を確かめる。話はそれからだ』
Fate/mind control ACT3~闇夜の会談~




凛はセイバーのマスター、衛宮士郎と接触していた。
色々取り繕って会話を繋げていくと、凛の見立て通り士郎は偶然生まれたマスターだった。
端的に立ち話で聖杯戦争の概要を伝えると、士郎はその全てを信じることはできないが、自身の置かれた状況を良く知りたいともいう。
この場にセイバーがいないこともあり、人目に付かない、町はずれの公園で夜再び顔を合わせることとなった。






この時の凛は、ヒエロの能力を本当に不安がっていた。
サーヴァント相手に本当に効果を発揮できるのか、疑問の気持ちが消えなかった。
しかし結果、それは杞憂に終わることとなる
夜―――



セイバーはかなり警戒しているが、士郎が制止し、話ができる状況となった。
凛から先に自分たちについて話したが、ヒエロについてがアーチャーであること以外は掘り下げなかった。
ヒエロも召喚された直後と同様、真剣なまなざしで、言葉を選び自分を語った。
やはり王は王、そのふるまいに隣に立つ凛はわずかに頼もしさを覚えていた。



数秒の沈黙後、セイバーが口を開いた。



自ら進んで真名を明かすセイバーと、急な魔力の消費にヒエロの力が働いていることを気付く凛。
一方マスターである士郎は、英霊の真名が知られることの危険さを理解していないため、異変に気付かない。
むしろ自分も知らないセイバーの素性に聞き入っている。







ヒエロの能力はもちろん、アーサー王伝説についても良く知らない士郎は、顔を赤くしながらとりあえず納得するしかなかった。
ここで我慢できなくなったのか、いつも通りの口調でヒエロが喋り出す。

その物言いに当然セイバーは嫌悪感を示した。
対するヒエロは軽口をたたくのをやめない。
話は脱線し、英霊としての自覚や誇りはないのか、聖杯に何を望んでこの戦いに参加しているのか。セイバーはまくし立てる。






騎士王への侮辱と剣を抜くセイバー。
士郎や凛の制止も聞かず、一気に戦いの空気があたりに充満する。
騎士としての誇りを掲げるセイバーに、そもそもヒエロは騎士道精神が理解できないという。





見えない剣を振りかぶるセイバー。戦闘は避けられないものと思われたその時、公園に少女の声がこだまする。

Fate/mind control ACT4~バーサーカー~




一触即発の危険な空気を引き裂く様に現れた謎の少女。
その傍らにはセイバーの3倍はあろうかという巨漢の男がいた。





ヒエロと凛にアインツベルンのマスターであることを少女は告げた。
名はイリヤスフィール。







明らかな攻撃の意志を示すイリヤに、場の空気が凍る。
公園の広さは100m四方程度。中心にいる4人と入口のバーサーカーとの距離は50mだ。
サーヴァントであれば一足飛びで詰めれる距離、誰一人油断できない状況だ。




戦闘態勢のセイバー、逃げる準備をするヒエロと凛。
制止しようとする士郎。
それぞれが行動を開始しようとしたその時、機先を制したのはバーサーカーだった。






一気に突進し、手に持った武器を振り下ろすバーサーカー
その狙いはセイバーに向けられ、地面を抉る強烈な破壊力を見せつける。
咄嗟に回避したものの、風圧で士郎は吹き飛ばされてしまう。





凛の言い分を認めざる負えなかったのか、セイバーは倒れた士郎を担ぎあげた。




急に殺気を収めたイリヤと、それに倣うバーサーカー。そして異常な言動。
ヒエロの力が働いたのは間違いないが、ともあれその場から4人は姿を消した。
遠坂邸に戻った凛は、バーサーカーの心を操って無力化すればよかったというが、ヒエロは既にしていたという。




セイバーとの同盟を結べなかったうえ、特に収穫も無く魔力を消耗しただけに終わったことで、凛も若干落胆していた。
幸い、明日からの土日は学校も無く、ゆっくりと休むことが出来る。
これで不明な陣営はライダーとキャスター、そしてアサシンだ。
凛は次なる戦いに備え、眠りにつくのだった……
Fate/mind control ACT5~セイバー陣営の日常~


戦いをその身に感じたはずにもかかわらず、無防備にも学校へ出かけてしまった士郎。
マスターとの意欲の違いに不満を抱きながらセイバーは街を歩いていた。
士郎の帰宅時間に合わせて衛宮邸に戻ろうとすると、彼女の目に見覚えのある光景が入ってきた。
海に沈む一隻の船。それは前回の聖杯戦争でセイバー自身が放ったエクスカリバーによって沈んだ船だ。

士郎の父、衛宮切嗣をマスターとして戦った第四次聖杯戦争
勝利とも敗北ともとれない、聖杯を前に勝利を手にした状態での棄権に等しい決着
そんな過去を顧みながら、セイバーはさらに過去を思い出していた。

王として君臨したブリテン
自らに忠誠を誓った円卓の騎士たち
反抗、反逆、裏切り
何一つ思い通りに運ばない戦い
己の無力さを呪った過去―――
様々な記憶を蘇らせながら帰宅した。
翌日―――






この日は士郎の部活も休みで家にいた。
桜も昼ご飯を作りにやってきていて、その料理をたらふくたいらげたセイバーは満足げだった。
食後に3人でテレビを見ていると、TV番組でアイドルが胸が大きくて肩がこるという発言をしていた。
その後に別のタレントが結局男は巨乳好きという発言を重ね、スタジオが盛り上がる様子が映し出される。
その一方で茶の間には微妙な空気が流れる。
桜はともかく、セイバーはお世辞にも巨乳とは言い難い。
もっとも、セイバーはそんなことを気にするタイプではなかった。
心を変えられてさえいなければ―――



すくっと立ち上がってセイバーは早足で部屋を出た。
実際は催したわけじゃなく、あることを確認しにいったのだ。

服を脱ぎ、己の胸に備わっている貧弱な胸を鏡で見る。
ヒエロによってどうMCされたのかは不明だが、少なくとも性に対する意識が変化しているのは間違いない。
そしてそれはコンプレックスという形でセイバーの心を刺激していた。

王となったその日から体の成長が止まっているセイバーは、胸が大きくなることは無い。
本来ならまだまだ伸び代があったはずの若さで固定されているのだ。

何かを思いついたセイバーは居間に戻り、士郎にあるモノを頼む。


タウンページを手にしたセイバーはある番号を探し出し、すぐに電話をかけた。






受話器を置いたセイバーは落胆のため息をはいた。

2004年、冬木市にて勃発した聖杯戦争
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT6~遠坂凛の休日~
セイバー陣営との同盟を目指したが、バーサーカー陣営の予期せぬ乱入で場が流れてしまった凛は、消耗した魔力を回復するために休息を取っていた。



相変わらず軽口を叩くヒエロに凛もイライラしていた。
魔力が消耗して、ある種の疲労感の様なものがあるため少し精神的に不安定になっているようだ。


その質問にヒエロは少し溜めてからドヤ顔で言い放った。

――――
――――
――――






ヒエロに呆れながらも麺をすする凛。半分ほど食べたところでヒエロの意外な一面を見ることになる。




初めて垣間見た育ちの良い部分に、もしかしたら本当に王だったのかもと、少しだけヒエロの言葉を信じる気になった。
――――
――――
――――

帰宅したヒエロは椅子に座り、食後にまったりと寛いでいた。









相変わらず自分の心が弄られていることに気付かない凛。
それもそのはずで、どうやらヒエロがマスターである凛に対して力を使う時、魔力供給という形で直接繋がっている故に、能力に対して無防備でほとんど魔力の消費がゼロに近いからだ。
言われるまま目の前で自慰に耽る凛。
普段ほとんどそういったことをしない彼女の手付きはぎこちなかった。



実際まるで激しさの無い、なんの盛り上がりもない自慰だった。
少し興ざめした感のあるヒエロは、凛の経験について聞いてみることにした。







自分のマスターに興味が沸いてきたヒエロは、そのまま凛の過去について聞き続けた。
その間、オナニーも続けさせながら、答えるほどにヒエロに心を開くという操りも加えて。


いくつか答えさせていると、どんどん心を開いた凛は、溜めていた物を吐き出すように涙を流し、心の叫びを聞かせた。
その間もずっと自慰の手は止まることがなかったが、その叫びは悲痛で、さすがのヒエロの心にも響く物があったようだ。





乱れた精神の凛を風呂に入れさせ、一人になったヒエロは思った。
凛よ、お前の決意とこれまでの日々、この俺は良くわかった。そんなお前を快楽に染め、滑稽に辱めるのもまた良き戯れだ。そのかわりお前には、覇道と言う名の、淫欲にまみれた快楽の人生を俺と共に歩む権利をやろう。喜べ、お前が俺の望む酒池肉林の世にあって、最初の女だ
これからも弄びつつ、自分と共に歩ませるという非道と情が混じるヒエロの思い。
やる気を出したヒエロによって聖杯戦争は加速度的に進行していくことになる。
その傍らで勝利を積み上げていくことになる凛は、自身に迫る不幸と快楽の未来を知る由もない。


Fate/mind control ACT7~暴かれたライダー陣営の秘密~







学園の教室の中で、凛は抱かれていた。
セイバーを我が物にするために、そのマスターである士郎との接触を目的にやってきていた。
面倒事にならないよう、士郎の部活が終わるのを待っている間、ヒエロに再び操られ抱かれてしまったのだ。



休みの日にオナニーをさせられながらすっかり心を開かされてしまった凛は、ヒエロに対して絶大な信頼を寄せる様になっていた。
それは父に対するものと同じか、それ以上といえるもので、本来サーヴァントに抱く心ではない。
今も心を弄られて抱かれているのだが、何か心満たされるような感覚を得てしまっているのは、ヒエロに対する感情が変わったからだ。
ヒエロも、凛を犯して楽しんでいたが、それに水を差す状況が訪れる。





二人を襲ったのは魔力で包まれるような感覚だった。
普通の人間にはわからないものだが、サーヴァントはもちろん、魔術師である凛も感じ取ることが出来る。
それがセイバー陣営によるものではないのは明らかだった。

ジュブリッ




――――
行為が終わり、校内を回ると、至る所に結界の繋ぎ目を見つけた。
もっとも大きい出入口となる校門には特に大きい繋ぎ目が見つり、どうやらそこを起点に結界が張られているらしい。







ヒエロの言葉に簡単に納得してしまうあたり、やはり心境に変化が見て取れる。
そもそも膣内に男の精液を留めたままで行動することには違和感を感じていない。
そんな凛の滑稽な姿を楽しみつつ、結界の問題については真剣に対応した。








凛の提案に素直に従ったヒエロは弓道場へと向かった。
その場に残って結界について調べていると、恐れていた事態が彼女を襲う。


その場に現れたのは凛のクラスメイトである、間桐慎二だった。
彼の横にはもう一人女性が立っていて、問題はその人物だった。
浮世離れした格好はどうみても普通ではなく、それがサーヴァントであることは容易に想像がついた。
どこか勝ち誇った薄ら笑いを浮かべながら、間桐慎二は聖杯戦争に自分も参加することにしたということを告げる。
そして凛もまたマスターであることを知っていて、自分と共闘しないかと持ち掛けてきた。

一方その頃、弓道場へ向かったヒエロは無事士郎に会うことが出来ていた。
容姿は良いヒエロにその場の女生徒がざわつく中、士郎に状況を説明する。

セイバーを見てサーヴァントの力がどれほどのものか知っていた士郎は、疑いはもっているものの着いていくことにした。



突然目の前にいたはずのアーチャーが消え去り、その場は騒然となった。
これに危機感を感じた士郎は言っていた校門へと走った。
――――


弓道場から消えたヒエロは、凛の令呪の力によって校門へと呼び戻されていた。
険しい表情の凛と目の前にいる二人組にすぐに状況は察した。





緊張が走る空気の中、無言のライダーの全身を見るヒエロは既に笑っていた。




『自己紹介』というワードに反応したのか、無言だったライダーが口を開く




マスターである慎二はいきなり真名を喋り出したライダーを制止するが止まらない。
凛は力が働いたことが分かったので、そっとヒエロに耳打ちした。





こうしてヒエロが力を振るおうとした時、ライダーの口から意外な真実が飛び出す。




Fate/mind control ACT8~不戦勝の美学~



ライダーが明かした真のマスターである間桐桜。
彼女は幼少期に間桐に引き取られた凛の実の妹であった。
まさかマスターとして聖杯戦争に参加しているなど想像もしていなかった凛の表情は青ざめている。

そうこうしていると喋り終えたライダーに自由が戻る。
体が動くことに気付いたライダーはマスターに戦闘許可を求め、慎二もそれを認めると思っていた。
しかし―――




なんと戦闘を許可するどころか、こともあろうにアーチャーに犯されろと命じる慎二。
令呪による強制力には逆らえないので、一気に体が弛緩し、脱力してしまう。
それ確認した慎二はさらにおかしな行動を始めた。
校庭の砂の上に正座で座りだしたのだ。




令呪を使って命令させたのは当然のごとくヒエロだった。
凛も操られ、校庭で犯すことに疑問を抱いていない。
この場で唯一正気なのはライダーだけだった。

ライダーを四つん這いにさせたヒエロは、自らも服を脱ぎ捨て、後ろから挿入した。
ズブリッ


挿入してみるとわずかに血が滴り落ちる。
それは間違いなく破瓜にるものだった。




そう言ってからヒエロが腰を打ちつけると、それまで苦痛だった感覚が一気に違う物に変わる。
操る力に気付いているライダーは何をされたか理解でき、苦痛ではなく快楽に抗う術がないことも知っていた。
だからこそ焦り、抵抗しようと試みたが、令呪によって強制されているためどうすることもできない。
ただ犯されているしかなかった。



ジュボジュボジュボッ

激しいピストンで与えられる快楽に徐々に口が緩む。
快楽と言う種類の感覚はおよそ生命体にあって、耐える術が備わっていない。
サーヴァントも例外でなく、そもそも体が快楽に対して抗おうとしないのだからどうしようもない。
しかし、犯されながらもライダーはこの状況から逆転する隙を覗っていた。
アーチャーが精を放ち、犯し終える瞬間。まさにその時が令呪の効果から解放され、攻撃できるチャンス




考えを読まれ動揺するライダーが犯されているところに、遅れて士郎がやってきた。



目の前で犯される謎の女、それを犯すアーチャー、虚ろ目でそれを見る慎二
その異常な状況に何が起きているかわからず凛に問いただすが、返ってきたのは実に淡泊な言葉だった。






士郎も心を操られ、この状況を傍観するようになった。
邪魔はなくなり、犯され続けるライダーに、いよいよ射精の時が訪れた。





大量の精液がライダーの膣内に射出され、それと同時にライダーも絶頂してしまう。
ドサッと倒れこみ息も絶え絶えになりながら絶頂の余韻を嫌々噛み締めると、動きの制約がなくなったことが分かる。
しかしヒエロの言う通り自分の力がまるで使えないことにも気付いてしまう。
それは力を振るえないというより、使いたくないと心のそこから枷をかけているような感覚で、握り拳をつくることにすらそれを感じてしまう。
そんな犯された後のライダーを見下ろし、満足げにヒエロは言い放つ





こうしてヒエロはライダーを解放し、ついでに慎二の人格を弄って間桐の家に帰した。



凛はもう一度士郎に会談の場を設け、セイバーを遠坂邸に連れてくるように言った。
ヒエロに操られた士郎はあっさり承諾し、家に帰ってこのことをセイバーに伝える。
当然のごとくセイバーは反発した。

そんなセイバーを説得する方法を、士郎は与えられていた


こうしてこの夜、再びアーチャー陣営とセイバー陣営が対面することとなった。
Fate/mind control ACT9~同盟か恭順か~
遠坂家へとやってきた士郎、そしてセイバー。
令呪によってセイバーは嫌々やってきた形だが、それもヒエロには関係なく、とりあえず来さえすればよかった。
さっそく二人は心を弄られ、セイバーの不機嫌な態度も直った。











『女は話し合いの時に服を脱ぐのがマナー』という常識を与えられた三人。
凛とセイバーは服を着ていた自分を恥じ、すぐに服を脱いだ。
士郎もまた、当たり前のこととしか思っていないので、二人が裸になっても性的興奮を抱かず、普通の表情だ。
裸になったセイバーは再び座ると、その体にヒエロからの視線が集中していることに気付いた。






凛とセイバーの二人が裸ではあるが、とりあえずは普通に話し合いが行われた。
目的はやはり同盟を組むことだが、もちろんヒエロはそんなつもりは無く、操って自分の物にするともりだった。
しかし、セイバーの人物像には興味があったので、バーサーカーの乱入によって聞きそびれていた彼女の思いをちゃんと聞こうとは思っていた。
話の中で気になるところや、本人が端的にしか話さない部分は操って詳しく聞き出す。
セイバーの願いは自分の未熟さゆえに維持することができなかった国を救う為、王の選定をやり直すというものだった。
もっとふさわしい王がいたのではないか、もっと他にやりかたがあったのではないか
それを言葉にするセイバーは時折悲しい表情を見せつつ、静かに語った。


突然笑い出したヒエロに、当然セイバーは怒る。
ヒエロに言わせればセイバーの願いは小さすぎるらしく、それがおかしかったようだ。




あまりに挑発的な言葉を並べるヒエロに、脇にいた凛も焦るが、その言葉を浴びせられたセイバーはすくっと立上り、事態が悪化する一言を放つ。




しかし、既に熱くなっているセイバーは引かない。
鎧と纏い剣をその手に、戦闘態勢を取る。
対してヒエロも戦うつもりのようだが、凛も制止しない。
操る能力をもってすれば、ライダーがそうだったように、簡単に勝つことが出来るとわかっていたからだ。
ところが、ヒエロは無謀にもちゃんと戦ってみせると言う。







こうして、庭に場所を移し、セイバーとアーチャーの戦いが始まる。
勝のはステータスに長けたセイバーか、それとも不敵に笑うアーチャーか―――
Fate/mind control ACT10~思考力学~




アーチャーとセイバーの戦いが始まった。
一足飛びで剣を振り下ろすセイバーに、回避動作をしないアーチャー。
目視もできない剣が確実に命中したと思われた。
しかし、ガキンと鈍い音を鳴らし、ヒエロの前にある地面が削れる。

後退して避けられたと思い、追撃の突きを放つ。
しかしそれすらもわずかに届かず、突きによる風がヒエロの髪を揺らす。




不可解な回避のされかたに、一旦距離を取るセイバー。
ならばこちらからと今度はヒエロがしかける。
それはセイバーにとって屈辱的な第一撃となった。


一瞬で懐に入られたと思いきや、顎をクイッとあげられ唇が近付く。
咄嗟に剣を振り上げて引き離すが、さらに驚くことに既にヒエロの姿は目の前に無く、後ろから聞こえる声によって状況を知ることになる。

後ろに回り込まれたことを知るセイバー。
棒立ちで驚愕する彼女に士郎が声を送る。



歯軋りしながら剣を強く握り、振り向きざまに一撃を放とうとしたその時、ヒエロがそれを止める。


動きを読まれたセイバーは、あえて予定通り、だが考えていたより深く踏み込んで攻撃を放った。
だがその攻撃は惜しくも空を切ってしまう。



ヒエロが明かしたのは、セイバーの攻撃は自らが書き換え与えた思考による攻撃であるが故に回避が出来たという。
初撃も同じで踏み込む位置、力加減、追撃の有無、それら全ては与えた思考による攻撃だったために動かずして回避することができたのだ。







その実力の一端を示したアーチャー。
まるで有効な攻撃を与えることができなかったセイバー。
いよいよ戦いは真の決着に向けて動き出した。
Fate/mind control ACT11~本番~



そういうとセイバーは身にまとっていた防具を解き、一転して普通の服装へとなった。
そして背を向けると前かがみになり、着ている下着を脱ぎだした。


何をしてるんだと驚く士郎に対し、その他の人間は冷静で、取り乱している士郎が変に見えるほどだった。



動揺する士郎を凛もたしなめる。




さすがにうるさいと感じたのか、ヒエロは士郎をも操る。
するとあっという間に士郎は考えを改め、戦いに挑むセイバーを応援するようになった。

マスターの応援も得られたことで、セイバーも心強さを覚えた。
不安を抱いているであろうマスターに応えるべく、自信ありげに答える。



セイバーとアーチャー、決着の時が迫る!
Fate/mind control ACT12~アヘ顔絶頂隷属宣言~


チンポとマンコ
お互いの性器をぶつけ合い、まさに雌雄を決する瞬間がやってきた。
アーチャーは過去幾人もの女を屈服させてきた自慢のチンコという最強の鉾を
迎え撃つセイバーのマンコは処女を貫き通し、何人たりとも受け入れることのなかった処女膜と言う名の盾
負けた方が屈服する戦い。
それは一瞬で、しかし誰の目にも明らかな決着となった。
―――ズブッ



ヒエロのチンポが、セイバーの純潔を一瞬で奪う。
と、同時に、操られたセイバーの脳を、世界が真っ白になるほどの衝撃が襲う。



ズブッズブッズブッ!

脳を焼き尽くすほどの刺激にセイバーは己を維持することができない。
ヒエロはさらに追い打ちをかける。

じゅぼっじゅぼっじゅぼっ




ずぼっじゅぼっじゅぼっズブっじゅぼっ!












ドピュドピュドピュドピュ!


大量の射精、そして絶頂。
尊厳や己の願いや主への忠誠、セイバーにとってもっとも大切だった全ての価値観をあっけなく吹き飛ばしてしまう、それほど大きな絶頂の快楽が脳を駆け巡る。
そして遂に、セイバーは屈服し、服従の宣誓をしてしまう。







そのやりとりを前に、士郎はただうなだれるしかなかった。


こうして騎士王アルトリア・ペンドラゴンはネトゥーリ・ヒエロに隷属を誓った。
それが操られた末の決着であっても、本人を含め誰もそれに気付いていない。わかっていても気にしない。
士郎も、ヒエロの能力を知っている凛でさえ、今や彼の支配下なのだ。



2004年、冬木市にて勃発した聖杯戦争
もし遠坂凛が召喚したサーヴァントが、超チートなMC能力を持つエロエロ英霊だったら
この物語は、聖杯戦争をマインド・コントロールという唯一無二の能力によって駆け抜けた、変態英霊の無双MC譚である

Fate/mind control ACT13~屈した騎士王、隷騎士アルトリア誕生~
アヘ顔で隷属宣言をしてしまったセイバーを前に、崩れ落ちる士郎。
そんな彼を新たにセイバーの主となったヒエロは見下ろし、勝利を宣言する。
加えて操りを施し、反抗しないように完全に心を縛った。
この瞬間、事実上のセイバー陣営の脱落が決定した。
さらに、今後の戦闘を有利にするため、セイバーのマスター権を凛に移譲させた。
令呪三角すべてを受け取った凛は合計6角の令呪を擁し、新たなセイバーのマスターとなった。
魔力供給については士郎が行うが、より魔力量に優れた人間を供給源にした方がいいので、それは今後の課題となった。
一方、セイバーは新たな主に対し、1人の女アルトリアとして、改めて隷属の儀式を行うことを希望した。
快諾したヒエロは、翌日衛宮邸にて執り行うことを決めた。



体を清め、質素な服を纏ったセイバーが、部屋に入る。
ふとみると、その後ろには士郎の姿もあった。ヒエロが呼んだわけではない。






セイバーなりの気遣いと、士郎との決別を確たるものにするために、元マスターに撮影をさせようというのだ。
これからするのは紛れもなく儀式という名のセックス。言わずとも士郎にもそれくらいはわかる。
だがその手にしっかりとビデオカメラを握りしめる士郎は、撮影することを拒否はしない。
敗北したマスターである士郎は、もはやヒエロと凛、そして隷属を決めたセイバーよりも劣る存在。
そんな彼が3人に逆らうことなど許されないのだ。





――――
――――
――――








この姿をちゃんと記録されているか気に掛けるセイバー。
士郎は手元の画像を確認する。


じゅぶっじゅぶっじゅぶっ!





――――
――――
――――



パンパンパンパンッ









互いに絶頂の時が迫り、それを撮影していた士郎もカメラをしっかりと持ち直して固定する。

画面には、恋心を抱いていたセイバーが、ヒエロによって激しく突かれる姿がはっきりと映しだされていた。
何があってももう手にすることはできない彼女の姿が、物凄く遠い存在に思え、それを心に刻んでいく。
そして遂に二人のサーヴァントは絶頂し、ヒエロの精液がセイバーの中に注がれる。

ドピュドピュドピュッ



こうしてセイバーは、一人の女アルトリアとして隷属の誓いを結んだ。
士郎の目からは、涙が流れていた。
――――
――――
――――










お掃除フェラまでを終え、完全な誓いを結ぶセイバー。
以降はセイバーのサーヴァントではなく、ヒエロに隷属を誓う騎士アルトリアとして、聖杯戦争に参加することになった。
数日後ヒエロと凛は他のサーヴァント同士の戦いの痕跡を調べる為、池を訪れる。
ランサーが現れ交戦の意志を見せるが、そこに割って入る一人の少女がいた。




Fate/mind control 1st season 終
- 関連記事
-
- インフィニットストラトスMC【総集編 EPISODE41~50】 (2017/02/10)
- インフィニットストラトスMC【総集編 EPISODE31~40】 (2017/01/13)
- インフィニットストラトスMC【総集編 EPISODE21~30】 (2016/12/16)
- インフィニットストラトスMC【総集編 EPISODE11~20】 (2016/11/28)
- インフィニットストラトスMC【総集編 EPISODE1~10】 (2016/11/01)
- Fate/mind control Harlem season 総集編 (2016/09/24)
- Fate/mind control 2nd season 総集編 (2016/09/23)
- Fate/mind control 1st season 総集編 (2016/09/22)
- バカとテストと催眠術総集編③~木下秀吉&吉井明久編~ (2015/07/07)
- ひぐらしのなく頃に~操り~総集編 (2015/03/19)
- ドラゴンボールMC総集編 (2015/02/11)
- バカとテストと催眠術総集編②~霧島翔子&木下優子編~ (2015/01/22)
- ガンダムMCEED総集編②フレイ・アルスター編 (2014/11/11)
- saiming!!総集編④松本麻耶編 (2013/12/07)
- saiming!!総集編③伊波まひる編 (2013/12/05)