バカとテストと催眠術~ムッツリーニの女装自撮~
バカとテストと召喚獣 - 2017年10月14日 (土)
22日目PM9:14 土屋宅
「……カメラの位置はこの辺りか」
「これで良し……」
「後は丁度良い距離の場所に立って……ここだ」
新しく買ったカメラのテストを兼ねて自分を撮影してみることにしたムッツリーニは、自分の部屋に三脚を立てて撮影を行う準備を終えていた。
タイマーをセットし、10秒以内に立ち位置に戻ってシャッターが下りるのを待つ。
ピピッ……
ピピッ……カシャッ
「―ッ!?」
シャッターが下りた瞬間だった。
胸にドクンと激しい電撃が奔った様な感覚が襲う。
(今のは何だ……?フラッシュが焚かれた途端に……)
(それと何故だ……何故か無性に撮った写真を確認したくてたまらない……)
無性に確認したいという衝動にかられ、三脚に固定したカメラの裏側に回って今撮った写真を見る。
「……どれどれ」
「―ッ!!」
画像を見た瞬間、シャッターが下りた時と同様、いやそれ以上の衝撃に胸を貫かれる。
まるで一目惚れの瞬間を数倍にも高めたようなそんな衝撃だ。
(ま、まただ……!)
撮られた写真は何の変哲もない普通の写真だ。
にもかかわらず胸はドキドキと高鳴り、苦痛ではなく高揚感を体が感じている。
(体験した事が無い……不思議な心地良さ……)
「……もっと……もっと……味わいたい………」
その高揚感に身を任せていると、頭がふわふわしてきて、意識が空の上に浮くようにどこかへと飛んで行ってしまう。
―――
―――
―――
カシャッ
(……ん?この遠のいていた意識が鮮明になっていく感じは……もしかして……寝てしまっていた……?)
「……いや違う、俺は今この場所に直立している……。そんな状態で寝入る程に疲労が蓄積してはいない筈……」
「それにシャッター音が聞こえた事からして俺は何か撮っていたはず」
意識が飛んだのはなんとなくわかったが、眠ったわけではないと判断し、無意識に撮影をしていたのだろうと直感した。
画面を見ると、撮影した画像の枚数が増えていることに気付く。
記憶では1枚しか撮っていなかったはずなのに、モニターでは20枚以上画像があることになっている。
(連射機能が入っていたのか?)
意識が飛んだ一瞬の間にそんな数を撮れるわけがないので、連射だと思ったムッツリーニだがそれは違った。
データを見るとそれら全てはまったく別々の画像だったのだ。
「~~~ッッ!?」
(こ、これは……何だ!?……女装している俺…?)
そこには女装した自分が嬉しそうな顔で様々なポーズをして写っていたのだ。
どのポーズも見覚えがあり、自分の好きなアイドルが写真集でしていたポーズばかりだ。
軽いパニック状態に陥ってしまったムッツリーニはジタバタと意味もなく動き回ったあと、さらに驚愕することになる。
「ば、馬鹿な!?俺が着ている服……写真の俺が来ている衣装そのもの……!?」
写真の衣装を、今この瞬間自分が着ていることに気付いたのだ。
(……俺が明久と秀吉に着せる為に製作した奴をクローゼットに隠しておいた物だ……)
(……有り得ない……有り得ない……ッ!これらの状況から察するに……どう考えても女装した所を撮影している真っ最中!この俺が!?)
脅迫されて渋々と女装した経験は有れども、自分の意志で女装して更にその姿を写真に収めたりした事は皆無だった。
女装したいと思ったこともないし、本当に何故自分がこんなことになっているのかわからずさらにパニックになる。
慌てて衣装を脱ぎ捨て、カメラに入っている写真データを物凄い剣幕で消去する。
そしてそれが終わると怯えるようにベッドに飛び込み、全力で顔を枕に突っ伏した。
(気の迷いだ気の迷いだ血迷った結果に過ぎない……!)
(明久じゃあるまいし…この俺が自らの意思で望んで女装と自撮りをする訳が無い……!!)
(それに……撮影中の時に心地よ……違う違う……!絶対に……絶対に気のせいだ……!!)
あの写真に写っていた自分の表情。
あれは喜びの表情じゃない。
恍惚の表情。
それに気付いた時、ムッツリーニは自分も知らない性癖があるのではと恐怖するのだった。
つづく



新しく買ったカメラのテストを兼ねて自分を撮影してみることにしたムッツリーニは、自分の部屋に三脚を立てて撮影を行う準備を終えていた。
タイマーをセットし、10秒以内に立ち位置に戻ってシャッターが下りるのを待つ。
ピピッ……
ピピッ……カシャッ

シャッターが下りた瞬間だった。
胸にドクンと激しい電撃が奔った様な感覚が襲う。


無性に確認したいという衝動にかられ、三脚に固定したカメラの裏側に回って今撮った写真を見る。


画像を見た瞬間、シャッターが下りた時と同様、いやそれ以上の衝撃に胸を貫かれる。
まるで一目惚れの瞬間を数倍にも高めたようなそんな衝撃だ。

撮られた写真は何の変哲もない普通の写真だ。
にもかかわらず胸はドキドキと高鳴り、苦痛ではなく高揚感を体が感じている。


その高揚感に身を任せていると、頭がふわふわしてきて、意識が空の上に浮くようにどこかへと飛んで行ってしまう。
―――
―――
―――
カシャッ



意識が飛んだのはなんとなくわかったが、眠ったわけではないと判断し、無意識に撮影をしていたのだろうと直感した。
画面を見ると、撮影した画像の枚数が増えていることに気付く。
記憶では1枚しか撮っていなかったはずなのに、モニターでは20枚以上画像があることになっている。

意識が飛んだ一瞬の間にそんな数を撮れるわけがないので、連射だと思ったムッツリーニだがそれは違った。
データを見るとそれら全てはまったく別々の画像だったのだ。


そこには女装した自分が嬉しそうな顔で様々なポーズをして写っていたのだ。
どのポーズも見覚えがあり、自分の好きなアイドルが写真集でしていたポーズばかりだ。
軽いパニック状態に陥ってしまったムッツリーニはジタバタと意味もなく動き回ったあと、さらに驚愕することになる。

写真の衣装を、今この瞬間自分が着ていることに気付いたのだ。


脅迫されて渋々と女装した経験は有れども、自分の意志で女装して更にその姿を写真に収めたりした事は皆無だった。
女装したいと思ったこともないし、本当に何故自分がこんなことになっているのかわからずさらにパニックになる。
慌てて衣装を脱ぎ捨て、カメラに入っている写真データを物凄い剣幕で消去する。
そしてそれが終わると怯えるようにベッドに飛び込み、全力で顔を枕に突っ伏した。



あの写真に写っていた自分の表情。
あれは喜びの表情じゃない。
恍惚の表情。
それに気付いた時、ムッツリーニは自分も知らない性癖があるのではと恐怖するのだった。
つづく
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